京都鉄道博物館の旅① サンライズ乗車までの道のり

コロナが下火になっているうちに乗り鉄を楽しんでしまおうということで、京都鉄道博物館に行きたいな〜と思い新幹線を検索していたのですが、ふとサンライズでもいいかな?と思いまず最初にJR東日本の「えきねっと」でサンライズを検索したところ、JR東日本では座席扱い「のびのび座席」の指定券だけしか取り扱ってない事が判明。で、JR西日本の予約サイト「e5489」でしか寝台の予約が取れないとのことなので早速覗いてみるとサンライズのB寝台に空きがあるじゃ無いですか。ということでサンライズ瀬戸の東京→姫路を予約してしまいました。

しかしこれが面倒で、ネットで「サンライズ出雲・瀬戸」の寝台の予約を取ろうとするとJR西日本のe5489じゃないと予約ができず、切符の受け取りもJR西日本JR東海の窓口じゃないと受け取れないという不便さ。これ、普通の人には難しいと思いますよ。そもそも東京発なのにJR西日本持ちの運行だと思わないですし、どこまでがどのJR旅客会社かなんて気にしないですよね。同じJRだからなんて思ったら大間違いでした。そんな状況なので仕方無くこの切符を取るだけのためにJR西日本のe5489会員になってしまいました。サンライズ以外の切符はえきねっとで取れるので、恐らく今後もe5489はまず使わないでしょうねぇ。問題は切符の受け取りなんですが、幸い神奈川県内にはJR東海の有人駅(新横浜・小田原・松田)があるのでそちらに向かうことにしましょう。

サンライズで姫路まで行ってそのまま新快速で京都まで戻るのも面白く無いので、数少ない103系とキハ40系が走る播但線に乗ってみようと思い、東京→姫路→和田山→京都というルートで行くことにして、山陰本線の特急「きのさき8号」の指定券も予約。「きのさき8号」はJREポイントが貯まるのでえきねっとで予約しました。

帰りのルートも合わせて検討。京都から一旦大阪難波に出て近鉄特急「ひのとり」に乗り、名古屋から新幹線「ひかり」で小田原まで戻ってくるルートを検討し予約を行いました。「ひのとり」は何とプレミアムの最前列展望席をゲットする事ができました。

新幹線はスマートEXで予約しておき、行きは紙の切符、帰りはチケットレスという対照的な旅になる予定となりました。

後日、新横浜駅大船駅で切符を発券しました。特急券はすぐに発行できましたが、乗車券はさすがにMVでは発券できないので窓口で作ってもらいました。窓口で「東京から姫路・播但線・山陰線で京都まで」と行って作ってもらったのですが経由が「新幹線・姫路・播但・山陰」になってしまいました。駅員さんに「サンライズなんですけど新幹線経由で大丈夫ですか?」と聞いたら大丈夫との事でした。後で調べたら目的地が岐阜羽島新富士のような新幹線単独駅では無いので同一経路扱いになるので大丈夫なんですね。

面白い事に新幹線経由で大都市近郊区間を通過する切符を作ると、着駅は「[京]京都市内」にならないで「京都」になるんですね。これは珍しいかも。

京都鉄道博物館もネット予約ができたので旅の準備は完了。あとは有給休暇を取るだけです。

 

グリーンマックス製キットに室内灯を付ける(改良版)〜自作LED室内灯の取り付け〜

2020年5月にもグリーンマックス製キットに室内灯を付けるという記事を投稿しましたが、2年間色々と弄ってだいぶ改良されてきましたので、もう一度まとめましたので投稿したいと思います

 

今回は以下の点を考慮して作成してみました。

①なるべく簡単に作成できること

 銅箔テープで配線・マグネットワイヤーも銅箔テープで貼り付けて工作を簡易化

②摺動部を少なくしてトラブルの原因を取り除くこと

 台車の集電板からの通電はマグネットワイヤーで引き込み

という事で、今回もAmazonでテープLEDを調達。12V仕様の白色であれば何でも使えると思いますが、10cmに切り分けられるようなタイプを選んでください。

次にコレ、銅箔テープです。今回この銅箔テープが大活躍です。何が良いかというと、接着面も通電出来る事でしょうね。貼り付けるだけで通電しちゃいます。

事前準備として室内灯を作成しておきます。テープLEDを10cmに切り、ブリッジダイオードを極性に注意してハンダ付けしておきます。

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では製作開始。

1.集電板にマグネットワイヤーをハンダ付けします。

今回は113系東海道線に室内灯を付けたのですが、台車は前回作った113系横須賀線に続き今回もカトーのねじ止め台車を使用しました。入手しやすく集電板も装着済みで黒染め車輪が引き締まってて良いですね。しかも転がり抵抗が非常に小さく走行性能も抜群。GMのDT21台車は非集電ですし、サイズもオーバースケールでデカすぎるんですよね。予め被覆をヤスリで剥がしておいたマグネットワイヤーを集電板にハンダ付けします。プラが溶けないようにフラックスを付けて素早くハンダ付けしてください。

 

2.片側に銅板をコの字に曲げてゴム系接着剤で貼り付けます

コの字の高さは車種に合わせて決めてください。113系では1cmちょっとでした。

 

3.床板に銅箔テープを貼ります

コの字に貼った銅板に接触するように貼り付けます。6mm幅の銅箔テープだったので、半分の3mmづつに切り分けて使用しました。ハンダ付けをしないでも貼り付けるだけで通電してしまうので非常に楽で良いです。

 

4.マグネットワイヤーを付けた台車を装着します

台車のハンダが多すぎると穴に干渉してしまいます。ここで台車を回転させて干渉しないように調整してください。

 

5.台車から生えたマグネットワイヤーを銅箔テープで貼り付けます

ここでも銅箔テープが大活躍。台車の回転の抵抗にならないようにマグネットワイヤーを弛ませて銅箔テープでマグネットワイヤーを貼り付けます。ホント簡単、貼るだけで通電します。ハンダ付けと違い、メンテナンス時に台車を外す時でも銅箔テープを剥がすだけで外れるのでメンテナンス性もよく非常に便利です。

 

6.自作室内灯をコの字に曲げた銅板にハンダ付けします

室内用のユニットは透明な板で支えをしておきます。今回はプラ板ではなくコストコのクロワッサンの蓋(笑)を約1cm幅で切り分けて銅板の反対側は銅板と同じ高さで90度曲げて支えにします。経年で反り上がってしまうことがあるので、真ん中付近は二重に重ねてテープで固定して支えにして反り上がりを防ぎます。

 

7.点灯をチェックします

0→12V、正逆それぞれ点灯するか確認します。

8.車体を被せて完成

ボディに干渉しないかチェックして完成。

ハンダ付け部分を減らして工作の簡易化で大量に作ってもへこたれる事も無くなり、接点・摺動部を減らしトラブル要因を排除した事で快適な走行が期待できます。

ただGM板キットは内装が無いので、次は内装を作ってみましょう。

 

113系東海道線の製作⑧

前回の続きから、号車札・ドア注意シール・広告シール・方向幕を貼り付けて照明以外は出来上がりましたので、ここで一旦区切ります。以前作った横須賀線の11両とともに眺めてみました。いやぁ、これだけで酒が飲めますな。

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今回製作した車両をまとめて紹介します。

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1号車・クハ111-2058

熱海寄り先頭車です。カトー初期製品の加工で、前面はヘッドライト・テールライト・幌枠・渡り板・手すりを別パーツに交換しました。屋根はGMキットの屋根に交換し、ベンチレーターと冷房の別体化、列車無線アンテナの増設を行いました。全車両共通の加工としてJRマーク・車番・所属・ATS・エンドの各種表記は特注インレタを作成して貼り付けています。

 

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2号車・モハ112-318

モハ3ユニットのうち0'番台ユニットのM'車で、GM板キットの組み立てです。大きな加工はしていませんが、屋根上配管の別体化と方向幕窓の白色別パーツ化を行なっています。

 

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3号車・モハ113-318

0'番台ユニットのM車になります。ほぼ素組みなのですが、不要なルーバーの撤去と方向幕窓の白色別パーツ化の小加工を行なっています。

 

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4号車・サロ124-16

2階建グリーン車でカトー完成品です。加工は行っていません。本来であれば台車はボルスタレスのTR235なのですが、購入した中古品がTR69装備のサロ124-1〜6だったのでそのままにしています。方向幕シールだけ貼っています。

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5号車・サロ110-1259

平屋グリーン車で今回の編成内唯一のトミックス製完成品の加工をしています。元々湘南色だったのですが、GMキットと色調を合わせるために塗り直しています。東海道線に新製配置されていたの車両なのでサボ受けを増設しています。グリーン車マークはカトーのインレタを使用しました。

 

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6号車・モハ112-1205

モハの2ユニット目は1000番台M'車です。この1000番台は元々は横須賀線用で、新製時から方向幕を使用していたのでサボ受けがありません。また、冷房準備車だったのでベンチレーターが冷房装置側に寄っています。更新車という事で、Hゴムは黒・ドア窓枠は銀色に塗っています。ちょうど編成の真ん中という位置なのでモーター車として組んでいますが、DT21の動力ユニットが手に入らず仮に手持ちで余っていた103系用のDT33動力ユニットを装着しています。いずれ入れ替えて正しくDT21にしたいと思っています。

 

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7号車・モハ113-1205

1000番台のM車です。サボ受けとルーバーの撤去・方向幕窓白色別体化を行った以外は素組みに近い状態です。

 

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8号車・サハ111-1033

1000番台のT車です。トイレの切り継ぎ加工とトイレ反対側の窓配置変更を行なっています。

 

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9号車・モハ112-1503

3ユニット目は1500番台でM'車になります。カトー製モハ114-1000にベンチレーターの別体化・サボ受けの撤去と塗り直しを行なっています。

 

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10号車・モハ113-1503

1500番台のM車です。カトー製モハ115-1000にサボ受けとルーバーの撤去・ベンチレーターの別体化と塗り直しを行なっています。

 

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11号車・クハ111-240

東京方先頭車は0'番台クハです。この車両が今回で一番加工を行なっていると思います。車体の加工についての詳細はこちらこちらを参照してください。前面はTNカプラーを装着し、将来の増結に備えてあります。ジャンパ線もそれらしく装着してあります。

113系東海道線の製作⑦

前回製作した113系1000番台横須賀線の時にカトーのねじ止め台車を使用して良かったので今回も同様に使用してみました。前回と違い今回は3Dプリンターがあるのでプラパイプではなくねじ止め台車アダプターをモデリングして大量生産して楽をしてみました。

まずはFusion360モデリングします。精度が出るかどうかわかりませんが、M2ネジが入るようにネジを切ってみました。

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ChituBoxでスライスした後、ELEGOO MARS2で出力しました。レジンはELEGOO純正の水洗いレジンを使用しました。小さい部品なので20分程度で出力完了です。

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歩留まりがどれだけ出るか解らないので、とにかく一杯作ってみました。

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水洗いした後、UV LEDで二次硬化させます。

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完全に硬化したらボルスタ部に装着します。GMキットは往々にして腰高な感じになってしまうので車高調整でボルスタを若干削り、カトー台車の集電板の部分も穴を開けておきました。採寸して作ったので当たり前ですがピッタリ嵌りました(^^)。ただ、やはりネジを切ってもそこまで精度は出ないようで、穴を削ってネジを貫通させてナットで止めることにしました。

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台車を装着するとこんな感じです。

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続いて方向幕窓をモデリングしました。素材を生かすため、白色レジンを使って出力しました。SK本舗のABSライクレジンで水洗いタイプではないので、イソプロピルアルコールで洗浄する必要がありちょっと使いにくいかなとは思ったのですが、思ったほど臭くもなく収縮率もそんなに高くないのでほぼ思った通りの出力ができました。水洗いタイプより狙い通りに作りやすい感じです。やはり手間をかけるもんですね。

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あらかじめ方向幕部に穴を開けておいたので、そこにパチっと嵌め込んで完成です。ちょっと大きかった感じですが、まあデフォルメという事で。白色である事を生かして、シールではなくデカールで「静岡」の行き先を作成して貼り付けました。今後室内灯をつければ裏から照射されて光るようになるのではないかと思います。

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113系東海道線の製作⑥

今回は仕上げということで、各部の色差しなどを行います。

今回のプロトタイプとなる国府津車両センター113系K55編成は非常にバラエティーに富んだ構成となっていて、ざっくりとこんな感じになっています。

↑熱海・静岡

[1]クハ111-2058 2000番台・未更新・Hゴム灰色・シートピッチ改善車

[2]モハ112-318 0'番台・未更新・Hゴム灰色

[3]モハ113-318 0'番台・未更新・Hゴム灰色

[4]サロ124-16 2階建グリーン車

[5]サロ110-1259 平家グリーン車・未更新・Hゴム灰色

[6]モハ112-1205 1000番台・更新・Hゴム黒/ドア窓金属押さえ

[7]モハ113-1205 1000番台・更新・Hゴム黒/ドア窓金属押さえ

[8]サハ111-1033 1000番台・更新・Hゴム黒/ドア窓金属押さえ

[9]モハ113-1503 1500番台・未更新・Hゴム灰色・シートピッチ改善車

[10]モハ112-1503 1500番台・未更新・Hゴム灰色・シートピッチ改善車

[11]クハ111-240 0'番台・未更新・Hゴム灰色

↓東京

地上用0'番台/2000番台・地下用1000番台/1500番台・ステンレスのグリーン車JR東日本113系バリエーションが全部揃っているような編成でした。この中に書いてある「Hゴム」というのは窓ガラスを車体に取り付ける際に使用するゴム部品の事で、ハメ殺し窓の固定に使用されていいます。このHゴムの表現が苦手で毎回苦労していますが、黒はマッキー極細黒でなんとかなるのですが灰色はさてどうした事か...という事でとりあえず近所のヤマダ電機で灰色のペンを調達してみました。1本目はガンダムマーカー・ガンダムグレーでもう1本は水性のポスカはいいろです。

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なぜすぐ剥がれてしまうポスカを選んだかというと、失敗した場合に擦れば落ちるのと最終的にトップコートを吹くので皮膜でカバーできるのではないかという考えで選んでみました。

この両方のペンをテスト用ボディで試し塗りです。まずはガンダムマーカーから。以前相模線205系の正面黒を塗った実績もあるペンなので実力は折り紙付きなのですが、国鉄型車両のHゴムはもっと白っぽいのでHゴムとしてはガンダムグレーは濃すぎる感じでした。

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次にポスカで塗ってみました。白っぽいHゴムの色がバッチリです。擦れば落ちる特性を活用して戸当たりゴムも灰色にしてみます。昔はこういった墨入れ塗装はエナメル系塗料で頑張っていたのですが、ポスカならたっぷり押し込んで乾燥したら擦るだけでできてしまいます。

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戸当たりゴムの周りについた余分なポスカを擦って落とすと綺麗に墨入れができました。ついでにステップもマッキーペイントマーカー極細銀で塗っておきました。

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Hゴムとステップを塗った後、屋根上に冷房装置とベンチレーターを取り付けて車体の部分はほぼ出来上がりです。

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足回り等の加工はまた次回。

113系東海道線の製作⑤

今回は塗装作業です。冬はカラッと晴れるので塗装には最適ですね。

下地のクレオサーフェイサー#1200を吹いた後、まずGM鉄道カラー(3)黄かん色を吹きます。調色はせずガイア薄め液で濃度を調整しただけで吹きました。黄色〜橙の系統の色は隠蔽力が弱いので、薄く3回位に分けて吹きます。

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黄かん色が乾いたらマスキングを行います。今回もタミヤのマスキングテープ5mm幅を使いました。緑になる部分は腰板は4.5mm・幕板は1mmになるように貼りました。一般塗装用のマスキングテープだと生地が分厚く硬いので凹凸で浮いてしまうことがありますが、このタミヤのテープは薄くしなやかで隙間まで綺麗に張り付いて非常に使いやすいですね。模型屋さんならどこでも置いてあり入手性が良いのも◎です。それでもドアの部分などが浮いてしまう事があるので、隙間が無いように爪楊枝でしっかりと押さえつけておきます。オレンジ色の車体に窓周りが黄色になると、修学旅行色みたいですね。155系も作ってみたくなりますな。

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続いてGM鉄道カラー(13)緑2号を吹きます。これは隠蔽力抜群なので、2回吹けば良いでしょう。ムラを起こさない様気をつけて吹きました。

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続いて屋根を軍艦色②で吹きます。国鉄の布屋根はこれくらい濃い方がいいみたいです。

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KATOの完成品の屋根は冷房装置が一体成形なので、冷房装置以外の部分にマスキングを行なってねずみ色1号を吹きます。このマスキングが非常に面倒なのですが、手を抜くと出来栄えに大きな差が出てしまうので慎重に行いました。

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ねずみ色1号が綺麗に吹けましたね。

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一通り塗装が終わったらドキドキのマスキング剥がしです。KATO完成品加工の方のクハ111-2000の方は問題ありませんでした。思わずニヤついちゃいますね(^^)

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GMキット切り継ぎの方のクハ111-0'はというと、塗り分けラインが若干滲んだところがありましたが、これくらいならリペアすれば修復できるのでまあ及第点でしょうか。ただマスキングを剥がした際に前面の幌枠も剥がれてしまったので手直しをしておきましょう。

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次回は細かい仕上げです。

113系東海道線の製作④

国府津車両センターK55編成の熱海方先頭車はクハ111-2000番台になりますが、さすがにシートピッチ改善型を0'番台の中間車から切り継ぎするのは大変なので、ジャンクとして多数出回っているカトーの初期型をポポンデッタで入手して手を加えていくことにしました。というもののいきなり買う物を間違えてしまった...

どうせパーツを付けて塗り替えちゃうからスカ色でもいいや、なんて思ってたらクハ111-1500は運転台直後の窓配置が東海道線のクハ111-2000と違うのをすっかり忘れていました。今頃パーツ取り付けを検討中に気が付きガックリ。何でこんな初歩的なミスをしたんだろうか....さて用途が無くなったコイツはどう使いましょう?

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という事でライト不点灯・先頭TNカプラー改造済みの湘南色クハ111-2000を改めて入手しました。かなり前の製品ですが車体は今でも全然通用するレベルで問題ありません。しかし屋根上のベンチレーターが屋根との一体成形でちょっと形が悪い事と、一番気に入らないのはライトの大きさ。まるで初期型大目玉の様な大きさのライトがついています。当時はライト点灯させようとするとLEDではなく豆球でしたから、全てが大形になってしまうのは仕方のないところではありますが、それにしても大きすぎます。

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左が前の投稿で作成したGMキットオマケの顔で、右がカトー初期車の顔です。ライトの大きさが全然違いますね。

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手摺りなどものっぺりとしているので、タイフォン以外のライト・手摺り類は全て別パーツ化することにしました。まずライトを余りのランナーで埋めてしまいます。

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接着剤が乾いたら手すりと一緒に削り落としてしまいます。

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テールライトも削り落としてしまいます。削った後は#1000の耐水ペーパーで水研ぎして平滑にします。熱海方先頭車でジャンパ栓受けも不要なので削り落としてしまいます。

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使用するパーツは銀河モデルのシールドビームとテールライトです。ライトケースは真鍮削り出しでアクリルのライトレンズ(シールドビームは透明・テールライトは赤)も付属しています。用途はまさに113・165系用とばっちり適合します。取付孔のサイズ指定もしっかり書いてあるので安心ですね。

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手摺りは反対側のクハ111-0'と同じトレジャータウン製の在庫があるので同じ物を使用しました。穴を開ける部分にマスキングテープで位置決めをしてピンバイスでφ0.3mmの穴を開けます。渡り板の位置にも同様にφ0.3の穴を開けておきます。ついでに点灯化するかどうかわからないのですが、一応前面幕をくり抜いて穴を開けておきました。

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ヘッドライトとテールライトの位置はほんの僅かにずれてしまっても表情が大きく変わってしまうので慎重に位置決めを行います。鉛筆で罫書き線を入れて位置決めのポンチを打っておきます。ポンチの位置にまずφ0.3程度の小さい穴を開けた後、指定サイズの穴を開けます。金属とプラの異素材を接着するのでゴム系を使用しました。ゴム系ははみ出ても硬化後ピンセットでつまんで引っ張れば取れるので気楽に使ますね。ライトの他にも手摺り、幌枠、渡り板を取り付けて顔が出来上がりました。

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反対側のクハと同様に側面昇降ステップとサボ受けを取り付けてパーツ取り付け完了。サーフェイサーを吹いて出来栄え確認です。

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同様にジャンクで手に入れたTOMIXのサロ110−1200にサボ受けを付けてサーフェイサーを吹きます。カトーとTOMIXでは色調が全然違うので湘南色の色調を合わせるため再塗装は必須です。

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他に購入したジャンクのモハ112,113-2000の屋根のベンチレーターを埋めてサーフェイサーで平滑にしておきます。ランボードの形状も異なるので垂直にストンと落ちている形状から台形に変更しておきました。

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これで塗装の準備が完了です。次回は塗装について書きます。