103系横浜線の製作②

横浜線について詳しく書かれているページを参考に、通学でよく乗っていた昭和63年に実在した編成を調べたところ、「カマ24」編成がユニット窓非冷房車の冷房改造車・非ユニット窓の冷房改造車・真ん中のサハが非冷房というこのキットとほぼ同じ構成の編成である事がわかりました。

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7両編成のうち6両はキットで充当して、残りのサハ103は手持ちで余っていた常磐線エメラルドグリーンのモハ103の非ユニット窓車をサハ化&非冷房化して7両編成にすることにしました。

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1987-07-27 八王子駅 Nikon FA+Ai Zoom Nikkor 35-105mm f3.5-4.5s Auto フジクローム400D

該当の編成では無いのですが、イメージ的にはこんな感じでした。

さてこのキットのクハ103は非ATC車なので運転室扉直後に戸袋窓があります。横浜線の場合は京浜東北根岸線を走行する事から上の写真のように戸袋窓が無いATC付きの先頭車が充当されていますので、窓をパテで埋めてしまいます。

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厚塗りしているので乾燥に3日くらい掛かるので、乾燥している間に非ユニット窓モハ102/103の加工を行います。

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前述の通り、この非ユニット窓車は101系キットそのものなので、窓配置だけは103系と同じという程度で似て非なるものです。とりあえずベンチレーターの穴を開けてから箱型に組んでみます。

まず屋根の配管の加工です。101系と103系の大きな違いはパンタグラフの位置で、101系は偶数車のモハ100の前位側、103系は奇数車のモハ103の後位側についています。線対称で丁度反対側に付いている形になります。左がモハ100・右がモハ103です。f:id:khk2101:20200526222729j:plain

国鉄の床下機器の流儀では、東海道線を基準に海側にコンプレッサーや空気溜などの空気機器・山側に主制御器や遮断器などの電気機器が配置されています。配管は妻面をそのまま立ち上がって屋上まで来るので、モハ100は海側から見て右側にパンタグラフが来るので母線の電気配管は上から見て左側になっています。対してモハ103は海側から見て左側にパンタグラフが来るので母線の電気配管は上から見て右側になっています。103系にするには一旦モハ100の配管を全て削り落とし、銅線でそれっぽく配管を作り直します。

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 配管が付くと電車っぽくなりますよねぇ。

101系はモーター冷却は床下から空気を吸い込んでいるのでルーバーがありませんが、103系は片側2箇所の窓上のルーバーから空気を吸い込んでいます。また、冷房が搭載されているものはモハ102の真ん中あたりの扉にさらに1つルーバーがあります。 101系キットなのでルーバーが無いのは仕方ないのですが、このキットではパーツ貼り付けではなく塗装後にインレタで再現するように指定されています。同じグリーンマックスの211系キットならルーバーのエッチングパーツが標準添付されていて取り付けることができるのですが、このキットは別パーツの添付は無く漢字の「目」の字みたいなインレタを塗装後にそれっぽく貼り付けろという指示です。

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組み立て説明書にも「側面ルーバーは各自工夫して表現してください」という笑っちゃうほど潔いユーザー丸投げ。これは初心者にはとっつきにくいキットですよねぇ。まあこれがキットの楽しいところなんですが。

私はというと、ここは市販パーツを使ってルーバーを再現します。

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レボリューションファクトリー製の電車用ルーバー(5392)を横浜のIMONで調達。このルーバーを戸袋窓上に貼り付ければ103系に変身します。