113系1000番台横須賀線の製作⑨

GMエコノミーキットで1000'番台の6両が完成しましたが、グリーン車2両と1500,2000番台はキットに無いため市販製品から揃える事にしました。モハ113はカトーのモハ415から、サハ111はカトーのサハ115から、サロ110はトミックスからそれぞれジャンク品をポポンデッタで購入してベースとしました。サロ110は何故か常磐線色の白に青帯となっていました。前オーナーが常磐線グリーン車を夢見て塗り替えたんじゃないかと思いますが、本来の横須賀色に戻してしまいましょう。

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こちらがカトーのサハ115です。かなり古い製品ではありますが、さすがメーカー製だけあって車体の出来栄えは文句ありません。当時の製品は共用部品ばかりで屋根・車体・床下機器の組み合わせを変えて各形式に使い回すという事を行なっていたため、このサハ115はモハ114(112)の車体と同じく真ん中のドア付近にルーバーがあります。実車ではルーバーは無いので削ってしまいます。

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そのまま塗装をすると塗り分けラインが残ってしまう可能性があるため、車体の塗装を剥離します。シンナーに漬けると早く剥離できるのですが、素材を犯してしまうので今回はイソプロピルアルコール(IPA)を使って剥離します。このIPAという薬品なら、塗装を「溶かす」のではなく「剥がす」ので、素材を溶かしてしまうことはありません。ただ時間が掛かるのが難点で、このカトー製車両の塗装を剥離するのに2日程度かかりました。

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薬局で高純度のものも売っていますが剥離するだけなのでそんなに高級なものは必要ないので、車のエンジン水抜き剤を使用します。この水抜き剤で純度99%以上あるので充分に剥離剤として使用できます。ヨドバシ.comで176円で買えてしまいますのでこちらの方がお得ですね。ただ、製品によっては添加剤が入っている可能性があるので、成分には注意しましょう。

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ジップロックIPAを入れて漬け込むこと1日、だんだんオレンジ色が浮いてきました。

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2日目に歯ブラシで擦るとオレンジ色がほぼ剥がれました。今回は塗装塗り分けラインが見えなくなれば良いので緑色まで剥がさなくても良く、これで剥離完了です。

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他の車体も同様に剥離を行いました。この写真の左から2両目にモハ112らしき車体もありますが、これは途中で他の素材として使うことにしたので今回の記事では触れません。サハ111、モハ113、サロ110の各車体が準備できました。

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続いて塗装です。下地塗装を行った後、クリーム色1号を吹きます。右端に何かの車体が居ますが気にしないでください。

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続いて窓周りにマスキングを行います。やっぱり何か居ます。

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青15号を吹きます。

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マスキングを剥がしてしばらく乾燥させている間に屋根を軍艦色(2)で吹きます。カトーの旧型はベンチレーター等の屋根ディティールが一体成形でイマイチなので、GMキットの余りパーツで屋根を作りました。

続いて仕上げです。車体表記のインレタは先日作成した特注ものを使用し、グリーン車マークはハイキューパーツ・クリアデカールTHにセブンイレブン複合機で印刷したデカールを使用しました。

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サイズに自信がなかったので2種類作成して、小さい方でちょうど良い感じだったので小さい方を使用しました。

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サロ110-1234です。常磐色のサロ411(?)からの塗り替えです。この製品だけはトミックス製なので冷房装置・ベンチレーターは当初から別体となっていましたので、屋根の加工は特に行わずに屋根上機器を面相筆でねずみ色1号で塗りました。車体表記はインレタ・グリーン車マークはデカール・方向幕はラベル用紙に印刷しました。乗務員室側ドアにある「ここはグリーン車のデッキです」シールは白いラベル用紙の切れ端をそれっぽい大きさに切って貼りました。所属表記とエンド表記の①②とドアコックの▼表記を付けると引き締まって見えますね。

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モハ113-1508です。車体はモハ415のルーバーを削り塗り替えました。足回りはそのままです。屋根はベンチレーター・冷房装置が別体となっているGMキットに交換しました。ドア窓の「駆け込み乗車はキケンです」シールは外から見ると緑色なので、テプラの切れ端をそれっぽく貼ってみました。優先席と号車札はラベル用紙に印刷しました。

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サハ111-2002です。冒頭のサハ115を塗り替えました。屋根はモハ113と同様にGMキットに交換しました。カプラーは仮にアーノルド型に戻してありますが連結距離が長いのでいずれカトーカプラーかTNカプラーに交換しようかと思っています。

横須賀線は基本的に1000'番台、1500番台が使用されていますが、この8号車のサハ111だけは地上用の2000番台が使用されている編成がありました。FBグループで作品を発表したところこの車両には横須賀色ではあるものの地上型なのでサボ受けが付いているとの指摘がありましたので、後付けでトレジャータウン製のサボ受けを付けました。

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サボ受けはエッチング製品なので金属そのものですので、後日もう1両塗装するときに一緒に塗ってしまいましょう。

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2階建グリーン車サロ124は流石に自作は無理なので市販製品そのまま、方向幕だけ「逗子」を入れて終わりです。このサロ124ヤフオク仕入れたのですが、オマケがありましたのでこれは別の機会に。

これで11両編成中10両ができました。残りはモハ112の1両のみ。