113系東海道線の製作②

今回はクハ111とサハ111の切り継ぎ加工と組み立てを行います。

まずサハ111-1000'の切り継ぎから。付属パーツのトイレ部分を切り継ぎます。付属パーツの窓はなぜか非ユニット窓なので切り継ぐ場所は狭幅のユニット窓脇になります。

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方向幕がある側を切り取り、トイレを切り継ぎます。ユニット窓車なので窓枠を切り継ぎ線にして、なるべく切り継ぎ線が見えにくくなるように配慮しました。直線の切り継ぎなのでさほど難しい作業ではありません。コツとしてはほんの僅かだけ長めにカットして、流し込みタイプの接着剤で接着して若干素材が溶け出したところで押し込みます。そうすると継ぎ目が少しだけ盛り上がった状態で固着するので、そこを水研ぎペーパーで丁寧に研磨すると継ぎ目が目に見えない状態まで完全に消えます。

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反対の客室側の窓は若干連結面側にシフトしているので、こちら側も切り離した窓を切り継ぎます。方向幕も穴を開けておきます。

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側面のルーバーとサボ受けを削ってから箱型に組み立てました。サハ111-1033は冷房準備工事車を冷房化していて、冷房装置に近い中心側ベンチレーターは冷房装置に接近した場所に設置されています。その姿にするには取説通り「C」の穴を開けます。これが0'番台を組もうとすると取説通りに穴を開けてしまうと1000番台冷房準備車になってしまうという曲者なので注意するところです。

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続いてクハ111-0'の組み立てです。こちらは中間車を先頭車に改造する大工事になります。まず先頭パーツは手持ちのクハ115用のものを使用、側面はサハ111と同じトイレ部分の他に運転席側はクハ111-1000番台ATC車改造パーツの大型の戸袋窓・クモハ115改造パーツの乗務員扉と小窓を使用します。

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これが切り継ぎ作業を終えた姿です。サハ111と同様にトイレ向かい側の窓をシフトさせてあります。作業の工程上どうしても乗務員扉直後にある側面昇降ステップ・号車札受け・種別札受けは削る必要があったので別パーツを取り付けることにしてバッサリ削ってしまいました。

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モハ用の車体で側面にルーバーがあるのでルーバーを削り落としてから箱型に組み上げました。中間車の屋根をカットして先頭車に取り付けたのですが、屋根のベンチレーター穴を開け間違えていた事が組み上げてから判明。もう組んでしまったのでパテで埋めて修正しておきました。

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前回製作した横須賀線のクハ111と比べると歪みが少なくパテを用いた修正が少なく楽に組み上げる事ができました。ただ前面がクハ115用なのでそのままにするとクハ115-300になってしまうのでライト類を除いて全部削り取って別パーツにすることにしました。

次回はタイフォンの加工を含めた前面の加工を行います。