京都鉄道博物館の旅③ 播但線・山陰本線乗り鉄

姫路駅でJR東海の切符袋から切符を取り出し、下車印を押してもらいました。出場記録を入れるためか「下車印を押したらいちど自動改札に通してください。」と駅員からの指示を受けて自動改札を通りましたが、先に自動改札を通ってから下車印を押してもらわらないと擦れちゃうかも知れませんね。

駅前に出てみると、目の前には姫路城が見えました。早朝なので人もいない静かな街でした。そんな状況なのでお店もコンビニ以外は開いてません。朝食難民状態は乗り鉄ではよくある事なので東京駅で朝食のおにぎりを買っておいて正解でした。ちょっと天気が悪いのですが、雨が降るほどでもなく安心です。

姫路駅の改札は山陽本線播但線で中間改札があり、播但線ホームに行くには播但線専用の改札機を通らないと入れません。ホームに上がってしばらく待っていると、来ましたねぇ103系が。一見オリジナルっぽい顔をしていますが先頭車化改造したものなので、オリジナルにそっくりの顔を後から取り付けたアンパンマンみたいなものです。

姫路駅を出るとしばらくは高架線を走ります。車窓からも姫路城をしっかりとみる事ができます。こんなお城が街のシンボルになっているなんて羨ましいですね。

播但線は特急「はまかぜ」も走る線区なので軌道の整備状態は非常に良好で103系でも設計最高毒度100km/hの限界ギリギリで突っ走ります。姫路を出て1時間程度で寺前駅に到着。電化区間はここまでなので隣の気動車に乗り換えます。タラコ色の気動車なんて何十年ぶりでしょうか。これはキハ41形というもので、片運転台車を両運転台改造した車両です。こちら側はオリジナルの顔をしていますが、反対側は平面顔という前後で顔が違う面白い車両になっています。

一応リニューアルはされており綺麗になっていますが、窓枠以外は昭和50年代のデザインそのままで内装もシートのモケット色以外はオリジナルに近く、扇風機や網棚などそのまんまですね。流石に冷房は付いていましたが。

寺前から和田山まではそんなに距離はないのですが、多少アップダウンはあるので非力な気動車ではノロノロですね。竹田城で有名な途中の竹田駅からは中高生が大量に乗ってきてそこそこの混雑になりましたが少し走れば終点の和田山、これで播但線完乗です。通学需要でも2両で運べる程度の輸送量しか無いのでは収支厳しいでしょうね。反対側の平面顔も撮影しておきました。

和田山から京都までは山陰本線に乗ります。前回この区間に乗ったのは1997年に寝台特急「出雲3号」で松江まで結婚式に行くために乗車した時で、24系の窓から明け方の京都北部の長閑な風景を眺めた思い出が蘇ります。

ここ和田山から福知山まで山陰本線の普通電車に乗車します。ここは数少ない113系が運用されている区間なのですが、今回は残念ながら223系の運用でした。本線とは名ばかりでローカルな路線なので朝ラッシュ時間帯にも関わらず2両で運転されていました。立ち客もいて結構な混雑でしたが、まあなんとか2両で運べる程度でした。欲を言えばもう1両くらいあっても良いかな、という混み具合でした。割合的には学生8割、通勤2割といった感じでしょうか。みな福知山まで通勤通学するようで混雑は終点の福知山まで続きました。

福知山駅でも下車印を押してもらい一旦改札外に出て深呼吸。地方都市の駅だけあって規模は大きいのですが、やはり人が少ないですね。福知山は国鉄時代に管理局が置かれていたくらいの鉄道中心の街だったので、街の割には駅は大きい感じですね。

福知山から綾部までの少しの区間だけ舞鶴線普通列車に乗車します。ここも113系ではなく223系でした。113系の運用はだいぶ減ってきているみたいで、この電車に乗車中に1回だけすれ違っただけでした。既にラッシュは終わった時間帯なので車内も空いていて快適な移動になりました。

福知山駅を出てすぐに車窓から福知山城が見えました。この福知山城は明智光秀公が築いた城で、石垣は築城当時からそのままとの事。なかなか綺麗なお城だったのでいつか機会があればしっかりと観てみたいですね。

10数分ですぐに綾部駅に到着しました。この電車は舞鶴方面に行ってしまうのですが、山陰本線の普通電車は1時間近く無いのでここで特急に乗り換えます。

綾部から京都まで特急「きのさき8号」に乗車します。この特急、和田山で乗った普通の30分後を追いかけるように走っているのに全然追いつく事がなく、綾部でようやく追いつくという非常に鈍足な特急なので、特急料金がもったいないので100km以内で収まるように綾部まで普通電車で来た次第。綾部で「きのさき8号」は定刻に到着したのですが、併結相手の「まいづる4号」が遅れていて出発は5分遅れとなりました。

287系は初乗車になります。この電車は珍しい「クモロハ286」という普通・グリーン合造制御電動車という車両がつながっています。私が乗ったのは3号車でモハでしたが静粛性は良く、わずかにVVVF音が聞こえるというイイ感じな車両でした。

山陰本線は複線区間が少なく綾部〜園部はずっと単線なので76kmを1時間ちょっとかけて京都に到着しました。それにしても暑いですねぇ、6月なのに30度オーバーでした。さすが京都ですなぁ。

京都駅から目的地の京都鉄道博物館に向かいます。