秋の乗り放題パスの旅③ 211系乗りまくりの旅

昨日も茅ヶ崎で途中下車(笑)したので、ここから3日目スタートです。この日は東海道線の始発より早い4:42発相模線の始発電車から始まります。この日の朝は冷え込んでいて10月なのに相模線車内は暖房が入っていました。半自動ドアのE131系なので防寒もバッチリで車内はポカポカでした。やはり新車はいいですね。

相模線に乗り橋本で横浜線に乗り換えです。始発電車は行き違い時間が無いので50数分で到着しました。いつもこれくらい速いと使える電車なんですが....

八王子で中央線快速電車に乗り換えです。乗り換えがスムーズに行けたので予定より1本早い電車に乗る事ができました。まあここで早くても高尾での接続は一緒なのですが、乗り換えがうまく行くと気持ちが良いもんです。

高尾で快速から普通電車に乗り換えです。ここからは私の一番好きな車輌・211系に乗車します。

211系0番代・モハ211-12は昭和61年(1986年)東急車輛製で、中学時代に自転車でしょっちゅう近所にあった東急車輛の観察に行っていて、まさにこの車両が製作されていく過程を間近に見ていました。製造中のこの編成を見ていて「ステンレスの近郊型なんて、国鉄も随分と変わったもんだよなぁ。」と思っていたものです。さらにはこの編成、元東海道線の田町電車区所属のチタN6編成だったので通勤でよく利用していた編成です。特に3号車のモハ211-12は大船駅でちょうど良い位置だったのでいつもこの車輌に乗っていました。国鉄型車両が数多く廃車になっている中、よくぞ生き残ってくれたものです。中学生時代の36年前、新婚時代の20年前が非常に懐かしく感じる車両です。

211系は国鉄とJRになってから製造された車両で仕様の違いが一部あり、このセミクロスシートの内装は国鉄時代のみ製造されました。細かいところだと、側面方向幕の右側のカラー帯の部分にビード(ステンレスの帯)が無いのが国鉄製造・ビードがあるのがJR製造になります。この車両はビード無し・セミクロスシートなので正真正銘国鉄型ですね。

車番の左側に◆表記がありますが、これは中央本線身延線に存在する狭小トンネルに対応しているという印になります。東海道線から中央線に移動した際に狭小トンネル対応のパンタグラフに交換されたため、この◆表記が追加されました。

内装は製造時と大きく変わったところはなく、半自動化されたためドア開閉ボタンが追加・経年劣化で座席モケットが張り替え・冷気を防ぐためにドア脇に防風板が追加されたくらいでしょうか。見えない所だと暖房強化されていたりドアレールにヒーターが追加されていたりします。211系0番代は製造時には暖地型でこれらの装備は省略されていましたが、当初から地方線区に転用できる設計で製造されていたため簡単な改造でこれらの装備ができたとのことです。国鉄末期の車輌は非常に設計が良いものが多く、長く使えるよく考えられたものが多いですね。

東急車輛・昭和61年のプレートが懐かしいです。

大月〜甲府と過ぎて211系の抵抗制御を堪能します。211系は全抵抗が抜ける前では直並列・抵抗制御を行なっています。起動時直列段(端子電圧187.5V)で抵抗を少しづつ抜いていき全抵抗が抜けたら並列段(端子電圧375V)に渡り抵抗を挿入、全抵抗が抜けたら界磁添加励磁制御に入ります。中央線のような山岳線区だと並列で全抵抗が抜けた状態をキープして走るので、25/1000‰では大体70km/h位で速度が釣り合います。床下の音を聞きながら至福と時間を楽しまみます。211系はCS57Aという制御器を使用していて、直列13段・並列11だんの切り替えを行いながら加速します。起動時にカラカラカラ...とカム軸が回り出して断流器がガシャっと入り加速しながら13回ガクンガクンと前後衝動があります。14回目の衝動は結構大きく直列→並列に切り替わった事が感じられてその後11回前後衝動があり界磁添加励磁制御に入ると滑らかに加速します。と言葉で書いても難しいなぁ...

塩尻駅中央本線を半分走破。この日は中央本線をさらに進むのですが、一旦篠ノ井線の松本まで向かいます。

途中の南松本駅は長野県内のガソリンや灯油などの重要な物流拠点になっています。そのためタンク車や機関車が多数停車していて見ていて楽しい場所になっています。中には「根岸駅常備」という車輌などもいて、地元神奈川から遥々こんなところまで根岸のタンク車が来るなんて何かロマンがあって良いですよねぇ。ロクヨン重連もゴロゴロ居て楽しいですなぁ。

9:35松本駅に到着しました。仙台と比べると随分近いですね。「まつもと〜、まつもと〜♪」と国鉄時代のようなオバサン声の自動放送がいい味出しています。これを聞きに来るだけでも価値があるんじゃないかと(違)。

一旦外に出て休憩です。久しぶりの松本です。たぶんアルペンルートに行った2015年以来じゃないかと。

お土産はあまり気に入ったものもなく、特急しなの号に乗り換えるため再度改札から入場しました。が、ここでハプニング発生。珍しく上りホームと下りホームを間違えて3番線の「長野行き」しなの5号の列に並んでしまいました。隣のホームにある1番線に「名古屋行き」しなの6号が入ってきて初めて気がつき猛ダッシュ!とりあえず近くのドアに乗り込んで事なきを得ました。危うく乗り遅れそうになりました。間に合って良かったです。ここが繋がらないと計画が全て狂ってしまいますので....

自由席は結構埋まっていて、残念ながらモーター車に乗れず静かなクハになってしまいました。1番線にちゃんと並んでいればクモハに乗れたのに、自分の失敗なので誰も恨めません。今回はキチキチの行程なので昼食はコンビニおにぎりを「しなの」の車内でいただきます。制御式振り子の空が見えたり線路が見えたりとグリングリン捩れるような独特な走りを堪能しながらの昼食は格別です。

11:05中津川到着です。中津川駅を利用するのは1999年に馬籠宿に旅行した時以来なので23年ぶりになりますね。

中津川からは快速名古屋行きに乗車。今度はJR東海の211系をたっぷりと堪能します。

JR東海の211系は前面が展望できるようになっているので、一番後ろのクモハ211-5043[海シン]の被りつき後展望をゲットしました。このクモハ211-5043はマニア的には当たりで、JR東海車では非常に珍しい外扇モーター車です。先ほど乗っていたJR東日本車は内扇モーターで静かだったので、まさか東海エリアで爆音モーター車に当たるとは思いませんでした。快速なので比較的運転速度も速く、モーター音をたっぷりと聴く事ができました(^^)

12:34、予定通り名古屋に到着。乗り換え12分しか無かったのですが、娘がシャチホコ好きなのでキオスクでキーホルダーを買ってすぐに東海道本線ホームに移動しました。

無事に12:46の新快速に乗車。名古屋〜豊橋は211系の運用はないので313系で移動です。

13:39豊橋到着。今回の行程で一番厳しい乗り換え3分でしたが、無事に乗り換える事ができました。この電車で浜松まで行きます。豊橋〜浜松は静岡車と大垣車の両方が使われているのですが、この日に乗ったのは転換クロスシートの大垣車(1100番代)でした。静岡車だとロングシートなので当たりです。

新所原でようやく静岡県に入りました。神奈川県の隣の県とは言え、最東端の熱海は遥か彼方ですが...天浜線のSUZUKI刀ラッピング車が隣に停まっていました。今でもスズキのバイクは刀がイメージリーダーなのでしょうか。

14:15、浜松に到着。ここは12分乗り換えなので余裕ですね。ここで興津行きに乗り換えて静岡まで行きます。ここからまた好きな211系に乗れた訳なのですが、静岡所属車はトイレが無いので駅で用を足してから乗車しないと危険です(^^;

静岡で降りて興津ゆきを見送り、その後の熱海行きに乗り換えます。乗り換えは15分あるので一旦改札外に出て休憩。模型の街静岡ということで、公衆電話がプラモデルのようにデザインされていました。これは面白いですね。

ここからの編成は前3両が313系・後ろ3両が211系の6両です。もちろん211系の方に乗車です。この編成なら313系の方にトイレがあるので安心ですね。ここまで来れば乗り換えはあと1回、頑張っていきましょう。

熱海で高崎行きに乗り換えです。いつものJR東日本車・E231系ですね。もう乗り換えもなく茅ヶ崎まで乗車します。

18:16、茅ヶ崎駅に無事到着。長い長い3日間の旅が終わりました。ここで途中下車ではなく今度はちゃんと「下車」。リフレッシュ休暇のおかげで超リフレッシュができました。

 

今回の一連の旅行をまとめてみました。



10/17(月)
茅ヶ崎→水戸→仙台 425.7km
 茅ヶ崎→上野   上野東京ライン普通(E233系)
 上野→水戸    常磐線普通(E531系)
 水戸→いわき   特急ひたち1号(E657系)
 いわき→原ノ町  常磐線普通(E531系)
 原ノ町→仙台   常磐線普通(701系)
②仙台→福島→茅ヶ崎 410.4km
 仙台→白石    東北本線普通(E721系)
 白石→福島    東北本線普通(E721系)
 福島→新白河   東北本線普通(E721系)
 新白河→黒磯   東北本線普通(E531系)
 黒磯→宇都宮   宇都宮線普通(E131系)
 宇都宮→浦和   宇都宮線快速ラビット(E231系)
 浦和→茅ヶ崎   上野東京ライン普通(E231系)
10/18(火)
茅ヶ崎→南船橋 84.6km
 茅ヶ崎→東京   上野東京ライン普通(E231系)
 東京→南船橋   京葉線快速(E233系)
(京成)船橋競馬場京成千葉 14.8km
 船橋競馬場京成津田沼 京成本線普通(京成3000系)
 京成津田沼京成千葉  京成千葉線普通(新京成8800系)
②千葉→成田 29.2km
 千葉→成田    総武線快速(E235系)
③成田→日暮里→池袋 70.7km
 成田→日暮里   常磐線快速(E231系)
 日暮里→池袋   山手線(E235系)
④池袋→武蔵小杉→茅ヶ崎 67.2km
 池袋→茅ヶ崎   湘南新宿ライン快速(E231系)
10/19(水)
茅ヶ崎→八王子→みどり湖→松本 230.1km
 茅ヶ崎→橋本   相模線各駅停車(E131系)
 橋本→八王子   横浜線各駅停車(E233系)
 八王子→高尾   中央線快速(E233系)
 高尾→松本    中央本線普通(211系)
②松本→名古屋 188.1km
 松本→中津川   特急しなの6号(383系)
 中津川→名古屋  中央本線快速(211系)
③名古屋→茅ヶ崎 307.4km
 名古屋→豊橋   東海道本線新快速(313系)
 豊橋→浜松    東海道本線普通(313系)
 浜松→静岡    東海道本線普通(211系)
 静岡→熱海    東海道本線普通(211系)
 熱海→茅ヶ崎   上野東京ライン普通(E231系)
合計 1813.4km 運賃¥19,030(1801〜1840km)

※この距離を真っ直ぐ伸ばすと、稚内→浜松の距離に相当します。