113系東海道線の製作④

国府津車両センターK55編成の熱海方先頭車はクハ111-2000番台になりますが、さすがにシートピッチ改善型を0'番台の中間車から切り継ぎするのは大変なので、ジャンクとして多数出回っているカトーの初期型をポポンデッタで入手して手を加えていくことにしました。というもののいきなり買う物を間違えてしまった...

どうせパーツを付けて塗り替えちゃうからスカ色でもいいや、なんて思ってたらクハ111-1500は運転台直後の窓配置が東海道線のクハ111-2000と違うのをすっかり忘れていました。今頃パーツ取り付けを検討中に気が付きガックリ。何でこんな初歩的なミスをしたんだろうか....さて用途が無くなったコイツはどう使いましょう?

f:id:khk2101:20220106220931j:plain

という事でライト不点灯・先頭TNカプラー改造済みの湘南色クハ111-2000を改めて入手しました。かなり前の製品ですが車体は今でも全然通用するレベルで問題ありません。しかし屋根上のベンチレーターが屋根との一体成形でちょっと形が悪い事と、一番気に入らないのはライトの大きさ。まるで初期型大目玉の様な大きさのライトがついています。当時はライト点灯させようとするとLEDではなく豆球でしたから、全てが大形になってしまうのは仕方のないところではありますが、それにしても大きすぎます。

f:id:khk2101:20220106211552j:plain

左が前の投稿で作成したGMキットオマケの顔で、右がカトー初期車の顔です。ライトの大きさが全然違いますね。

f:id:khk2101:20220106212135j:plain

手摺りなどものっぺりとしているので、タイフォン以外のライト・手摺り類は全て別パーツ化することにしました。まずライトを余りのランナーで埋めてしまいます。

f:id:khk2101:20220106212417j:plain

接着剤が乾いたら手すりと一緒に削り落としてしまいます。

f:id:khk2101:20220106212615j:plain

テールライトも削り落としてしまいます。削った後は#1000の耐水ペーパーで水研ぎして平滑にします。熱海方先頭車でジャンパ栓受けも不要なので削り落としてしまいます。

f:id:khk2101:20220106212708j:plain

使用するパーツは銀河モデルのシールドビームとテールライトです。ライトケースは真鍮削り出しでアクリルのライトレンズ(シールドビームは透明・テールライトは赤)も付属しています。用途はまさに113・165系用とばっちり適合します。取付孔のサイズ指定もしっかり書いてあるので安心ですね。

f:id:khk2101:20220106212917j:plain

手摺りは反対側のクハ111-0'と同じトレジャータウン製の在庫があるので同じ物を使用しました。穴を開ける部分にマスキングテープで位置決めをしてピンバイスでφ0.3mmの穴を開けます。渡り板の位置にも同様にφ0.3の穴を開けておきます。ついでに点灯化するかどうかわからないのですが、一応前面幕をくり抜いて穴を開けておきました。

f:id:khk2101:20220106213148j:plain

ヘッドライトとテールライトの位置はほんの僅かにずれてしまっても表情が大きく変わってしまうので慎重に位置決めを行います。鉛筆で罫書き線を入れて位置決めのポンチを打っておきます。ポンチの位置にまずφ0.3程度の小さい穴を開けた後、指定サイズの穴を開けます。金属とプラの異素材を接着するのでゴム系を使用しました。ゴム系ははみ出ても硬化後ピンセットでつまんで引っ張れば取れるので気楽に使ますね。ライトの他にも手摺り、幌枠、渡り板を取り付けて顔が出来上がりました。

f:id:khk2101:20220106213452j:plain

反対側のクハと同様に側面昇降ステップとサボ受けを取り付けてパーツ取り付け完了。サーフェイサーを吹いて出来栄え確認です。

f:id:khk2101:20220106214012j:plain

同様にジャンクで手に入れたTOMIXのサロ110−1200にサボ受けを付けてサーフェイサーを吹きます。カトーとTOMIXでは色調が全然違うので湘南色の色調を合わせるため再塗装は必須です。

f:id:khk2101:20220106221436j:plain

他に購入したジャンクのモハ112,113-2000の屋根のベンチレーターを埋めてサーフェイサーで平滑にしておきます。ランボードの形状も異なるので垂直にストンと落ちている形状から台形に変更しておきました。

f:id:khk2101:20220106221755j:plain

これで塗装の準備が完了です。次回は塗装について書きます。