カトー完成品に自作テープLED室内灯を付ける

カトー完成品に自作テープLED室内灯をつけてみました。

今回室内灯を付けるのはこちら。

我が地元東海道線を走るE233系3000番台ですね。ヘッドライト・テールライト・正面行先LEDは標準で光るのですが室内灯はオプション設定でそこそこの値段がします。定価だとクリアタイプで1両¥792、6両分セットで¥3,960もします。東海道線のような編成モノだとかなりの価格になるので、室内灯ごときにそんな出費するなら電気機関車の1両でも買った方が幸せになれるような気がします。

それでは始めましょう。

①車体を分解します

台車を外した後、床板を外して内装とライトユニットを外します。特に内装を外す時に爪を折らないように注意してください。結構固くハマっているので力任せにせずゆっくりと作業しましょう。ライトユニットも戻す時のために表裏を確認しておきましょう。

②集電板に予備ハンダを流します

集電板に予備ハンダを流します。プラを溶かさないようにラジオペンチで持ち上げてフラックスを塗り短時間でチョンと行いましょう。

③集電板に銅線をハンダ付けします

手持ちのφ0.3くらいの銅線を4cmにカットし被覆を剥がしてハンダ付けします。太さは何でも良いのですがあまり太いと床板と内装の間を通せなくなってしまうので注意してください。実は半田付しなくても銅線を差し込むだけで通電はできるのですが、摺動部分を減らして確実な通電を行いトラブルを少なくしたいのでハンダ付けを行いました。

④内装を戻し銅線を約1cmの長さで折り曲げます

内装を戻してから約1cmの高さになるように銅線を90度折り曲げます。折り曲げた部分に自作LED室内灯をハンダ付けすることになります。

⑤自作LED室内灯をハンダ付けします

自作LED室内灯の作成方法はこちらを参照してください。ダイオードブリッジの足を180度広げて先ほどの銅線にハンダ付けします。室内灯は軽いのでこの程度で充分支える事ができますが、ダイオードブリッジの足が折れやすいので注意してください。

⑥室内灯ユニットを透明板で支えます

前回同様、コストコのクロワッサンの空箱を再利用して支えをつくります。幅はLEDが貼り付く程度でOK。給電側は約1cm、反対側(この写真では乗務員室側)は7mm程度、LED室内灯を貼り付ける部分は約11cm程度にコの字型に曲げて使用します。中間車なら12cmがちょうど良いです。経年劣化で反らないように厚みを追加しても良いでしょう。確実に行うにはある程度の厚さのプラ板でも良いですね。あとテープLEDの糊は劣化してくるので剥がれないようにテープで補強しておくことをオススメします。ボディに組み込む前に点灯チェックを行い、問題がない事を確認しましょう。

⑦ボディを装着し完成

実物同様、窓が緑色に着色してあるので白色LEDでも緑っぽく光ってますね。イイ感じに光ってます。

※この改造を行った結果による責任は一切負いませんのでご了承ください。行う場合は自己責任で!!

秋の乗り放題パスの旅③ 211系乗りまくりの旅

昨日も茅ヶ崎で途中下車(笑)したので、ここから3日目スタートです。この日は東海道線の始発より早い4:42発相模線の始発電車から始まります。この日の朝は冷え込んでいて10月なのに相模線車内は暖房が入っていました。半自動ドアのE131系なので防寒もバッチリで車内はポカポカでした。やはり新車はいいですね。

相模線に乗り橋本で横浜線に乗り換えです。始発電車は行き違い時間が無いので50数分で到着しました。いつもこれくらい速いと使える電車なんですが....

八王子で中央線快速電車に乗り換えです。乗り換えがスムーズに行けたので予定より1本早い電車に乗る事ができました。まあここで早くても高尾での接続は一緒なのですが、乗り換えがうまく行くと気持ちが良いもんです。

高尾で快速から普通電車に乗り換えです。ここからは私の一番好きな車輌・211系に乗車します。

211系0番代・モハ211-12は昭和61年(1986年)東急車輛製で、中学時代に自転車でしょっちゅう近所にあった東急車輛の観察に行っていて、まさにこの車両が製作されていく過程を間近に見ていました。製造中のこの編成を見ていて「ステンレスの近郊型なんて、国鉄も随分と変わったもんだよなぁ。」と思っていたものです。さらにはこの編成、元東海道線の田町電車区所属のチタN6編成だったので通勤でよく利用していた編成です。特に3号車のモハ211-12は大船駅でちょうど良い位置だったのでいつもこの車輌に乗っていました。国鉄型車両が数多く廃車になっている中、よくぞ生き残ってくれたものです。中学生時代の36年前、新婚時代の20年前が非常に懐かしく感じる車両です。

211系は国鉄とJRになってから製造された車両で仕様の違いが一部あり、このセミクロスシートの内装は国鉄時代のみ製造されました。細かいところだと、側面方向幕の右側のカラー帯の部分にビード(ステンレスの帯)が無いのが国鉄製造・ビードがあるのがJR製造になります。この車両はビード無し・セミクロスシートなので正真正銘国鉄型ですね。

車番の左側に◆表記がありますが、これは中央本線身延線に存在する狭小トンネルに対応しているという印になります。東海道線から中央線に移動した際に狭小トンネル対応のパンタグラフに交換されたため、この◆表記が追加されました。

内装は製造時と大きく変わったところはなく、半自動化されたためドア開閉ボタンが追加・経年劣化で座席モケットが張り替え・冷気を防ぐためにドア脇に防風板が追加されたくらいでしょうか。見えない所だと暖房強化されていたりドアレールにヒーターが追加されていたりします。211系0番代は製造時には暖地型でこれらの装備は省略されていましたが、当初から地方線区に転用できる設計で製造されていたため簡単な改造でこれらの装備ができたとのことです。国鉄末期の車輌は非常に設計が良いものが多く、長く使えるよく考えられたものが多いですね。

東急車輛・昭和61年のプレートが懐かしいです。

大月〜甲府と過ぎて211系の抵抗制御を堪能します。211系は全抵抗が抜ける前では直並列・抵抗制御を行なっています。起動時直列段(端子電圧187.5V)で抵抗を少しづつ抜いていき全抵抗が抜けたら並列段(端子電圧375V)に渡り抵抗を挿入、全抵抗が抜けたら界磁添加励磁制御に入ります。中央線のような山岳線区だと並列で全抵抗が抜けた状態をキープして走るので、25/1000‰では大体70km/h位で速度が釣り合います。床下の音を聞きながら至福と時間を楽しまみます。211系はCS57Aという制御器を使用していて、直列13段・並列11だんの切り替えを行いながら加速します。起動時にカラカラカラ...とカム軸が回り出して断流器がガシャっと入り加速しながら13回ガクンガクンと前後衝動があります。14回目の衝動は結構大きく直列→並列に切り替わった事が感じられてその後11回前後衝動があり界磁添加励磁制御に入ると滑らかに加速します。と言葉で書いても難しいなぁ...

塩尻駅中央本線を半分走破。この日は中央本線をさらに進むのですが、一旦篠ノ井線の松本まで向かいます。

途中の南松本駅は長野県内のガソリンや灯油などの重要な物流拠点になっています。そのためタンク車や機関車が多数停車していて見ていて楽しい場所になっています。中には「根岸駅常備」という車輌などもいて、地元神奈川から遥々こんなところまで根岸のタンク車が来るなんて何かロマンがあって良いですよねぇ。ロクヨン重連もゴロゴロ居て楽しいですなぁ。

9:35松本駅に到着しました。仙台と比べると随分近いですね。「まつもと〜、まつもと〜♪」と国鉄時代のようなオバサン声の自動放送がいい味出しています。これを聞きに来るだけでも価値があるんじゃないかと(違)。

一旦外に出て休憩です。久しぶりの松本です。たぶんアルペンルートに行った2015年以来じゃないかと。

お土産はあまり気に入ったものもなく、特急しなの号に乗り換えるため再度改札から入場しました。が、ここでハプニング発生。珍しく上りホームと下りホームを間違えて3番線の「長野行き」しなの5号の列に並んでしまいました。隣のホームにある1番線に「名古屋行き」しなの6号が入ってきて初めて気がつき猛ダッシュ!とりあえず近くのドアに乗り込んで事なきを得ました。危うく乗り遅れそうになりました。間に合って良かったです。ここが繋がらないと計画が全て狂ってしまいますので....

自由席は結構埋まっていて、残念ながらモーター車に乗れず静かなクハになってしまいました。1番線にちゃんと並んでいればクモハに乗れたのに、自分の失敗なので誰も恨めません。今回はキチキチの行程なので昼食はコンビニおにぎりを「しなの」の車内でいただきます。制御式振り子の空が見えたり線路が見えたりとグリングリン捩れるような独特な走りを堪能しながらの昼食は格別です。

11:05中津川到着です。中津川駅を利用するのは1999年に馬籠宿に旅行した時以来なので23年ぶりになりますね。

中津川からは快速名古屋行きに乗車。今度はJR東海の211系をたっぷりと堪能します。

JR東海の211系は前面が展望できるようになっているので、一番後ろのクモハ211-5043[海シン]の被りつき後展望をゲットしました。このクモハ211-5043はマニア的には当たりで、JR東海車では非常に珍しい外扇モーター車です。先ほど乗っていたJR東日本車は内扇モーターで静かだったので、まさか東海エリアで爆音モーター車に当たるとは思いませんでした。快速なので比較的運転速度も速く、モーター音をたっぷりと聴く事ができました(^^)

12:34、予定通り名古屋に到着。乗り換え12分しか無かったのですが、娘がシャチホコ好きなのでキオスクでキーホルダーを買ってすぐに東海道本線ホームに移動しました。

無事に12:46の新快速に乗車。名古屋〜豊橋は211系の運用はないので313系で移動です。

13:39豊橋到着。今回の行程で一番厳しい乗り換え3分でしたが、無事に乗り換える事ができました。この電車で浜松まで行きます。豊橋〜浜松は静岡車と大垣車の両方が使われているのですが、この日に乗ったのは転換クロスシートの大垣車(1100番代)でした。静岡車だとロングシートなので当たりです。

新所原でようやく静岡県に入りました。神奈川県の隣の県とは言え、最東端の熱海は遥か彼方ですが...天浜線のSUZUKI刀ラッピング車が隣に停まっていました。今でもスズキのバイクは刀がイメージリーダーなのでしょうか。

14:15、浜松に到着。ここは12分乗り換えなので余裕ですね。ここで興津行きに乗り換えて静岡まで行きます。ここからまた好きな211系に乗れた訳なのですが、静岡所属車はトイレが無いので駅で用を足してから乗車しないと危険です(^^;

静岡で降りて興津ゆきを見送り、その後の熱海行きに乗り換えます。乗り換えは15分あるので一旦改札外に出て休憩。模型の街静岡ということで、公衆電話がプラモデルのようにデザインされていました。これは面白いですね。

ここからの編成は前3両が313系・後ろ3両が211系の6両です。もちろん211系の方に乗車です。この編成なら313系の方にトイレがあるので安心ですね。ここまで来れば乗り換えはあと1回、頑張っていきましょう。

熱海で高崎行きに乗り換えです。いつものJR東日本車・E231系ですね。もう乗り換えもなく茅ヶ崎まで乗車します。

18:16、茅ヶ崎駅に無事到着。長い長い3日間の旅が終わりました。ここで途中下車ではなく今度はちゃんと「下車」。リフレッシュ休暇のおかげで超リフレッシュができました。

 

今回の一連の旅行をまとめてみました。



10/17(月)
茅ヶ崎→水戸→仙台 425.7km
 茅ヶ崎→上野   上野東京ライン普通(E233系)
 上野→水戸    常磐線普通(E531系)
 水戸→いわき   特急ひたち1号(E657系)
 いわき→原ノ町  常磐線普通(E531系)
 原ノ町→仙台   常磐線普通(701系)
②仙台→福島→茅ヶ崎 410.4km
 仙台→白石    東北本線普通(E721系)
 白石→福島    東北本線普通(E721系)
 福島→新白河   東北本線普通(E721系)
 新白河→黒磯   東北本線普通(E531系)
 黒磯→宇都宮   宇都宮線普通(E131系)
 宇都宮→浦和   宇都宮線快速ラビット(E231系)
 浦和→茅ヶ崎   上野東京ライン普通(E231系)
10/18(火)
茅ヶ崎→南船橋 84.6km
 茅ヶ崎→東京   上野東京ライン普通(E231系)
 東京→南船橋   京葉線快速(E233系)
(京成)船橋競馬場京成千葉 14.8km
 船橋競馬場京成津田沼 京成本線普通(京成3000系)
 京成津田沼京成千葉  京成千葉線普通(新京成8800系)
②千葉→成田 29.2km
 千葉→成田    総武線快速(E235系)
③成田→日暮里→池袋 70.7km
 成田→日暮里   常磐線快速(E231系)
 日暮里→池袋   山手線(E235系)
④池袋→武蔵小杉→茅ヶ崎 67.2km
 池袋→茅ヶ崎   湘南新宿ライン快速(E231系)
10/19(水)
茅ヶ崎→八王子→みどり湖→松本 230.1km
 茅ヶ崎→橋本   相模線各駅停車(E131系)
 橋本→八王子   横浜線各駅停車(E233系)
 八王子→高尾   中央線快速(E233系)
 高尾→松本    中央本線普通(211系)
②松本→名古屋 188.1km
 松本→中津川   特急しなの6号(383系)
 中津川→名古屋  中央本線快速(211系)
③名古屋→茅ヶ崎 307.4km
 名古屋→豊橋   東海道本線新快速(313系)
 豊橋→浜松    東海道本線普通(313系)
 浜松→静岡    東海道本線普通(211系)
 静岡→熱海    東海道本線普通(211系)
 熱海→茅ヶ崎   上野東京ライン普通(E231系)
合計 1813.4km 運賃¥19,030(1801〜1840km)

※この距離を真っ直ぐ伸ばすと、稚内→浜松の距離に相当します。

秋の乗り放題パスの旅② 成田山詣とポケモンの旅

前日10/17に仙台まで牛タンを食べに行き茅ヶ崎で途中下車(笑)をした翌日の10/18ですが、切符はまだ2日も有効期間があります。勿論仙台まで往復すれば元は取れているのですが、そこは乗り鉄根性が疼くところ。2日目は休養日と考えていたのですが朝起きた時に思ったより元気だったので日頃行かないような近場に行ってみようかと思い、普通に朝食を摂った後に出かけてみました。

とりあえず娘に昨日から「ポケモンカード買ってきて」と言われているのでポケモンセンターがある場所を重点的に回ってみようかと思い、茅ヶ崎駅から乗車を再開しました。

いつもの茅ヶ崎駅、ちょっと天気は悪いのですが雨は大丈夫そう。まずは東海道線上りで東京方面へ。

1時間ちょっとで東京駅に到着しました。東京のポケモンセンターは渋谷・池袋・東京スカイツリーにあるそうですが、都内では面白くないので京葉線に乗り換えします。

東海道線の先頭車に乗っていたので、京葉地下ホームまで遠い事...。10分近くかけて京葉線に乗り換えです。ちょうど快速が来たので快速蘇我行きに乗車します。

最初の目的地は....初めて降りる南船橋駅です。こんな所にある駅、用事が無いのでまぁ使わないですねぇ。これまで京葉線なんて新木場と舞浜と海浜幕張しか使ったこと無かったので新鮮ですね。この歳になってもまだまだ鉄道旅は楽しめる要素いっぱい。

なんで南船橋で降りたかというと、ららぽーとTOKYO-BAYですね。南船橋駅からちょっとだけ歩くのですが、5分も掛からず到着しました。とにかくこのららぽーとデカくてビックリしました。いつも良く行く海老名や湘南平塚とは比べ物になりませんね。この中に千葉県唯一のポケモンセンターがあります。

という事で店内へ。目的のものをさがしたのですがやっぱり在庫無しでした。店員さんに「昨日東北でも聞いたんですけど無かったんですよ。」と言ったらビックリしてました(笑)。ららぽーとはこれ以外に目的は無いのでさっさと退散します。隣の商業施設にポポンデッタが入っているのでちょっとだけ覗いてみたのですが特に目ぼしい物はなく退散。同じ南船橋駅から移動するのも面白く無いので、同じく徒歩圏内の京成船橋競馬場駅へ。

押上線スカイアクセス線は乗ってるのですが、京成本線は久しぶりです。なかなか場末感のある私鉄っぽい駅舎がいい感じです。ギャンブル場の名前を冠している駅だけのことはあります。勿論秋の乗り放題パスは使えないのでSuicaで乗車。

船橋競馬場から京成津田沼まで普通電車で移動します。京成はこの3000系が大量に走っているので、綺麗で新しい車輌が多いイメージです。3500系のような50年モノの電車も走ってますが、元京急民からすると早くからステンレス車が走っていたり、赤電も両開きドア(!)で片開きドアの京急の電車と比べるとお洒落な感じがしたりして、海水浴特急で乗り入れてくる京成の電車はワンランク上だなぁ、と思って子供の頃は見ていました。

京成津田沼から京成千葉まで京成千葉線に乗ります。この区間新京成の電車も乗り入れてきます。今回はふなっしーラッピングの8800系が来ました。新京成車は千葉中央まで乗り入れるのですが、京成車は新京成線に乗り入れない片乗り入れの形態をとっています。乗り入れの費用精算が面倒そうですが、グループ会社間の話なのでそんなに問題にはならないんでしょうね。この直通のお陰で松戸から千葉まで乗り換えなしで移動できるようになりました。

京成千葉駅に到着です。千葉も大宮や横浜と同じく駅前にそごうがありますね。昔はBay FMの時報で「ち・ば・そご〜♪」と流れていたのですが、今ではどうなんでしょう?

ちょうどお昼の時間だったのでエキナカにある松戸富田製麺でつけ麺をいただきました。何度も食べた事があるのですが、極太麺に柚子の効いたつけ汁が最高ですね。セブンイレブンでも冷凍のコレが売られていますけど、冷凍麺は結構頑張っていますがつけ汁の再現性がイマイチなんですよねぇ。

千葉から総武快速に乗車して成田に向かいます。せっかく千葉まで来たんですし、成田山にお参りしてみようと思った次第。約30分で成田に到着。

京成では成田まで何度も来たことあるのですがJR利用となると多分初めてじゃ無いかと思います。成田駅も乗り換え以外では初めて下車したと思います。実は千葉から成田への移動中、車内で「えきねっと」で翌19日に乗る切符の手配を行ってまして、成田駅の券売機で受け取りました。

体力も大丈夫そうなので19日にも乗り鉄を行うため松本→中津川の特急「しなの」の切符を発券しました。JR東海は在来線特急のチケットレスを行っていないので、自由席特急券とその区間の乗車券も発券。ネットで手配して駅で受け取れるって便利ですよねぇ。「えきねっと発券 2022.10.18成田駅VF1」という発行所も面白いですし。

成田駅で切符を受け取ったら40年ぶりに成田山にお参りです。小学4年の時に初詣にいったのが最後で、金沢文庫から京急・都営・京成を延々と乗り継いで行った思い出があります。

その時の写真を。帰りはスカイライナーに乗れて嬉しかったですねぇ。

参道をテクテク歩いて総門に到着。まだ外国人観光客は戻っていないですし、何しろ平日ですから空いていて当然なんですが、日本でも有数の初詣参拝客を誇るお寺なのにこんなに空いてるのかと驚きました。初詣で有名なお寺は7月に西新井大師にも行ってますが、やはり空いてました。川崎大師のようにいつも混んでるイメージがあったのですが、平時はこんなもんなんでしょうかね??

大本堂・三重塔も人影が無くガランとしていました。伽藍だけに。大本堂にお詣りした後、以前から相当広いと言われていて気になっていた境内の散策をしてみました。釈迦堂→光明堂→醫王殿→平和大塔と順番に散策してみました。

成田空港に行く電車に乗るとこの平和大塔が電車から見えるんですよね。結構大きな塔なのですが、割と新しく1984年に建立されたそうです。この塔の下が成田山公園になっていて、自然豊かな庭園が広がっています。

10月の訪問でしたが、若干紅葉している部分もありました。見頃になると綺麗になりそうです。

お参りの後はお土産モードです。いい雰囲気の参道ですよねぇ。42年前に来た時はラーメンを食べたような記憶が残ってますが、そのラーメン屋さんは無くなっていました。自宅へのお土産はやはり甘味で、という事でなごみの米屋さんで店舗・季節限定の栗羊羹を購入しました。

羊羹やういろうって好きなんですよね。出かけるとついつい買ってしまいます。

成田駅に戻って乗り鉄を再開します。今度は成田線でも通称「我孫子線」と言われる方に乗って上野方面へ。

単線のローカル線に現れる通勤電車10両編成。どうみても過剰な輸送力です。

案の定、成田駅を出る時には私の乗っている車輌には誰も乗っておらず貸切状態。緑の広がる田園風景をかっ飛ばすE231系。貸切状態のまましばらく走行して我孫子から乗客が乗ってくる感じでした。常磐快速線区間は昨日も乗っているのでずっと居眠りをしていてほとんど景色を見ず、日暮里で山手線に乗り換えしました。

ホームドアで写真が撮りにくくなってしまいましたが、安全の為には仕方ない事ですね。外回りに乗車して池袋へ行きました。目的はもちろんポケモンセンターです。

ポケモンセンターMEGAトーキョーにも目的のものはありませんでした。娘に無かった事をLINEで伝えて帰途につきます。夕ラッシュが始まる前に帰らないと電車が混んでしまいますからね。

という事で池袋から湘南新宿ラインに乗り、この日も茅ヶ崎で途中下車(笑)

無計画に適当に行きたいところに行くのも楽しいもんです。朝起きた時に何となく日頃行かない千葉に行ってみようかな、と思っただけで京成線に乗るなんてこと考えてなかったですからねぇ。こんな日も楽しいもんです。

秋の乗り放題パスの旅① 仙台牛タンの旅

10/17〜21にリフレッシュ休暇を取得しました。家族は通常進行なので、一人で思い切り乗り鉄をして名実ともにリフレッシュをしたいと思います。という事できっぷを購入したのですが、今回は「鉄道開業150年記念秋の乗り放題パス」というものです。これは青春18きっぷの3日版のようなものですが、連続した3日である事や複数名では使用できない事から、ちょっと使いにくいきっぷではありますが、¥7,850という破格値でJR全線乗り放題は最高です。同じ時期にJR東日本限定で新幹線指定席まで乗り放題のきっぷが発行されていたのですが、ちょうど東北地方で行きたい方面が全て夏の豪雨で運休となっていて行く事ができないので、この切符でJR東日本以外にも乗れた方が楽しいと思ってこっちを選んだ次第です。

まずは茅ヶ崎駅から始発で上野まで行きます。始発列車って結構乗車率高いんですね。ギリギリ座れた感じです。

上野で常磐線・普通水戸行き(6:04発)に乗り換えます。この時間帯は品川まで来ないので表示は「上野東京ライン」ではなく「常磐線」です。

我孫子付近で緩行線を走る小田急4000系とすれ違いました。千葉県の結構茨城寄りで見慣れた小田急車と遭遇するなんて。こんな遠くまで走ってきているのは知識としては持っていましたがいざ実際に見るとちょっと驚きました。この付近まで来たらとうとう雨が降ってきてしまいました。乗り鉄なので天気はあまり関係ないのですが、でもやっぱり晴れていた方が気分は良いですよね。でもこればかりは仕方ないです。

8:00ちょうどに水戸駅到着。乗り換えに11分あるので一旦改札から出てみました。見たかったのは.....

黄門様御一行の銅像です。さすがに朝ラッシュ時間帯にじっくり見ている人は私以外居ませんでした(笑)

水戸からいわきまでは特急に乗るので事前に茅ヶ崎駅で乗車券を購入しておきました。特急券は駅ねっとでチケットレス発券して少し節約。

水戸の鉄道車両が並びました。左からE657系E531系、E501系、キハE130系です。この地域も既に国鉄型車両は定期運用では走ることはありません。たまにEF81が走る程度でしょうか。国鉄が無くなってから既に34年、そりゃ居なくなるはずですよね。

水戸からいわきの間は「ひたち1号」に乗車します。この区間を普通で乗り通すといわきから先が繋がらず行程が組めなくなってしまうので、ここで桃鉄風に言えば特急カードを使います。

E657系は初めて乗りましたが、Free Wi-Fiや全席コンセントなど新幹線並みの充実度合いで、車内で快適にMacが使えました。もちろん出張の方は仕事もバリバリできるでしょうね。

9:22にいわきに到着。いわきからは再び普通列車の旅となります。次に乗る原ノ町行き普通列車(9:22発)は先程乗った車両と同じE531系ですが、5両編成でワンマン運転でした。駅で切符授受を行う都市型ワンマンという信用乗車制の運転方法でした。今は殆どの人がSuicaで乗車するので駅にリーダーを設置すれば車内で運賃授受する必要ありませんからね。でも切符の人が無人駅間で乗車したらどうするんでしょう??

福島県をどんどん北上し10:44に原ノ町に到着しました。いよいよ仙台エリアに入りました。車両も東北のスタンダード・701系電車になりました。ここまでずっとクロスシートでしたが、とうとうロングシートになってしまいました。でも座り心地は良いし窓も大きいので全然苦にはなりません。

岩沼を通過。ここから再び東北本線になります。常磐線は「本線」と付かない線区では日本で一番長い路線になります。日暮里駅から343.7km、さすがに長かったですね〜。

12:18に仙台に到着しました。バイクや車では仙台まで何度か来てましたが、鉄道では何十年ぶりでしょうか。久しぶりの仙台で目的のお店へ。

事前に調査して、ランチで美味しくいただけそうなたんや善治郎さんを選びました。いくつか店舗はありますが、JREポイントが貯められるエキナカのお店をチョイスしました。

お店の列で待つこと30分、ようやく店内へ。一人だったのでカウンター席に案内されました。目の前では美味しそうに牛タンを網で焼いているじゃないですか。テンション上がりますね〜。

もちろん牛タン定食3枚(¥1,900)を選びました。とろろご飯とサラダが選べるので、私はとろろご飯をチョイス。当たり前ですが、牛タンはもう言うことなしに美味いです。全然固くないんですよね。これだけのために仙台まで行ったようなものですから....牛タンもさることながら、一緒についてくるテールのスープが絶品でした。

食後は娘に頼まれて駅前のパルコにあるポケモンセンタートウホクへ。目的のものは売り切れだったのですが、限定品が色々と置いてあって面白いですね。

自宅用のお土産を買ったら、今度はすぐに東北本線普通・白石行き(14:00発)で帰途につきます。E721系は初乗車になりますが、3つドアの低床車という関東では見る事ができないデザインで新鮮です。東北の電車は貫通扉が広幅なのは何故なんでしょうね?

14:48に白石に到着。3分乗り換えで次の福島行き(14:51発)に乗車します。ホーム対面なので乗り換えは楽でした。この白石駅は小学1年の時に家族旅行で「ひばり」から下車した思い出深い駅です。東北特急全盛期の白石は駅前も商店やスーパーがあり、バスターミナルから遠刈田温泉蔵王に行くバスが発着していたりして活気があったのですが、新幹線のルートから外れてしまった今、観光地へ行くバスは白石蔵王駅から発着となってしまいこちらの白石駅は衰退、ローカル線の一駅みたいになってしまいました。それでも自動改札がある仙台近郊の駅ではあるので、通勤通学客は結構いるみたいです。

ここからは2両ワンマンの列車で県境越えです。

15:25に福島駅に到着。ここからは再び車掌がいるツーマン運転の4両編成になりました。福島から先では夕食の調達が難しそうなので、15分の乗り換えの間に夕食を購入しておきます。そう言えば昭和62年(1987)に青春18きっぷ青函連絡船に乗りに行った時にも帰りに福島駅で駅弁を買ってたのを思い出しました。当時は急行型455系の普通列車でボックス席で同行の友人と一緒に弁当を食べていました。懐かしいなぁ。

福島-新白河区間は郡山で系統分割されている事が多いのですが、幸い郡山を通り抜け新白河まで直通する数少ない列車で乗り換えの手間が省ける形となりました。

ただ仙台から乗ってきて思ったのですが、仙台エリアに住んでいる人はクロスシートの相席を極端に嫌う傾向があるんじゃないかと感じました。この列車に乗っていても結構クロスシートは余裕があるのに敢えて座らず立っている人が多いこと...仙台付近でもそうでしたが、なぜか701系ロングシートだとちゃんと着席しているんですよね。実は仙台エリアではE721系クロスシートより701系ロングシートの方が地域の実情に合っているんじゃないかと思いました。

再び雨が降り始めた新白河に17:09に到着。黒磯行き(17:15発)に乗り換えです。同一ホームの前後で乗り換えなので、段差はないもののちょっと歩く感じになります。乗り換えた電車は水戸の電車・E531系です。こんな水戸から遠く新白河まで遠征してくるのには理由があって、交直切替があるので交直両用車じゃないと通過できないからです。ここでも都市型ワンマン運転です。

17:38に黒磯に到着。ここからは相模線と同じE131系の色違いの宇都宮行き(17:43発)になりますが、5両から3両に減って夕方ラッシュ時間帯に大丈夫なのか心配になります。黒磯で着席7割程度埋まっていたのですが、案の定矢板あたりで立ち客多数。結構な混雑になりました。減車で積み残しなどの問題も発生していると言う報道を見ていたのですが、確かにこれはちょっと問題かも知れませんね。

18:38に宇都宮に到着。ここからはグリーン車が連結されているのでSuicaグリーン券を使って茅ヶ崎まで一気に‥と行きたいところだったのですが、接続列車は快速ラビット上野行き(18:38発)でもう1回乗り換えが必要でした。乗り換えないで帰ろうとするとこの後に出発する湘南新宿ラインがあるのですが、それに乗ると茅ヶ崎到着が20分以上遅くなってしまうのでこちらに乗ります。グリーン券は通しで使えるので損はしないので良いでしょう。

いつもは2階の一番後ろを陣取るところですが、雨の夜で景色が見えないので珍しく1階の一番後ろをゲット。ここで一杯引っ掛けながら夕食です。小山を過ぎると快速運転区間に入り快適に走ります。

浦和(19:51着)で一旦降りて後続の高崎線系統の上野東京ライン熱海行き(19:56発)に乗り換えます。なぜ浦和か?と言うのは、大宮だと乗り換えでホームが変わってしまう事、さいたま新都心は快速なので通過してしまう事、その先だと都内に入って混雑してきてしまう事もあり、同一ホームで乗り換えができる浦和で乗り換えを行った次第です。

21:24に茅ヶ崎駅に到着しました。宇都宮からグリーン車で快適移動。日帰り仙台牛タンの旅も終わりです。雨が降っていたので神奈中バスを最寄りまで乗車して帰宅しました。

さて、途中下車印の通り茅ヶ崎で途中下車(笑)をした訳なのですが、翌日は体力温存のために近所でぐるぐるとJRを乗り回そうと思っています。さてどこ行こうかな??



京都鉄道博物館の旅③ 播但線・山陰本線乗り鉄

姫路駅でJR東海の切符袋から切符を取り出し、下車印を押してもらいました。出場記録を入れるためか「下車印を押したらいちど自動改札に通してください。」と駅員からの指示を受けて自動改札を通りましたが、先に自動改札を通ってから下車印を押してもらわらないと擦れちゃうかも知れませんね。

駅前に出てみると、目の前には姫路城が見えました。早朝なので人もいない静かな街でした。そんな状況なのでお店もコンビニ以外は開いてません。朝食難民状態は乗り鉄ではよくある事なので東京駅で朝食のおにぎりを買っておいて正解でした。ちょっと天気が悪いのですが、雨が降るほどでもなく安心です。

姫路駅の改札は山陽本線播但線で中間改札があり、播但線ホームに行くには播但線専用の改札機を通らないと入れません。ホームに上がってしばらく待っていると、来ましたねぇ103系が。一見オリジナルっぽい顔をしていますが先頭車化改造したものなので、オリジナルにそっくりの顔を後から取り付けたアンパンマンみたいなものです。

姫路駅を出るとしばらくは高架線を走ります。車窓からも姫路城をしっかりとみる事ができます。こんなお城が街のシンボルになっているなんて羨ましいですね。

播但線は特急「はまかぜ」も走る線区なので軌道の整備状態は非常に良好で103系でも設計最高毒度100km/hの限界ギリギリで突っ走ります。姫路を出て1時間程度で寺前駅に到着。電化区間はここまでなので隣の気動車に乗り換えます。タラコ色の気動車なんて何十年ぶりでしょうか。これはキハ41形というもので、片運転台車を両運転台改造した車両です。こちら側はオリジナルの顔をしていますが、反対側は平面顔という前後で顔が違う面白い車両になっています。

一応リニューアルはされており綺麗になっていますが、窓枠以外は昭和50年代のデザインそのままで内装もシートのモケット色以外はオリジナルに近く、扇風機や網棚などそのまんまですね。流石に冷房は付いていましたが。

寺前から和田山まではそんなに距離はないのですが、多少アップダウンはあるので非力な気動車ではノロノロですね。竹田城で有名な途中の竹田駅からは中高生が大量に乗ってきてそこそこの混雑になりましたが少し走れば終点の和田山、これで播但線完乗です。通学需要でも2両で運べる程度の輸送量しか無いのでは収支厳しいでしょうね。反対側の平面顔も撮影しておきました。

和田山から京都までは山陰本線に乗ります。前回この区間に乗ったのは1997年に寝台特急「出雲3号」で松江まで結婚式に行くために乗車した時で、24系の窓から明け方の京都北部の長閑な風景を眺めた思い出が蘇ります。

ここ和田山から福知山まで山陰本線の普通電車に乗車します。ここは数少ない113系が運用されている区間なのですが、今回は残念ながら223系の運用でした。本線とは名ばかりでローカルな路線なので朝ラッシュ時間帯にも関わらず2両で運転されていました。立ち客もいて結構な混雑でしたが、まあなんとか2両で運べる程度でした。欲を言えばもう1両くらいあっても良いかな、という混み具合でした。割合的には学生8割、通勤2割といった感じでしょうか。みな福知山まで通勤通学するようで混雑は終点の福知山まで続きました。

福知山駅でも下車印を押してもらい一旦改札外に出て深呼吸。地方都市の駅だけあって規模は大きいのですが、やはり人が少ないですね。福知山は国鉄時代に管理局が置かれていたくらいの鉄道中心の街だったので、街の割には駅は大きい感じですね。

福知山から綾部までの少しの区間だけ舞鶴線普通列車に乗車します。ここも113系ではなく223系でした。113系の運用はだいぶ減ってきているみたいで、この電車に乗車中に1回だけすれ違っただけでした。既にラッシュは終わった時間帯なので車内も空いていて快適な移動になりました。

福知山駅を出てすぐに車窓から福知山城が見えました。この福知山城は明智光秀公が築いた城で、石垣は築城当時からそのままとの事。なかなか綺麗なお城だったのでいつか機会があればしっかりと観てみたいですね。

10数分ですぐに綾部駅に到着しました。この電車は舞鶴方面に行ってしまうのですが、山陰本線の普通電車は1時間近く無いのでここで特急に乗り換えます。

綾部から京都まで特急「きのさき8号」に乗車します。この特急、和田山で乗った普通の30分後を追いかけるように走っているのに全然追いつく事がなく、綾部でようやく追いつくという非常に鈍足な特急なので、特急料金がもったいないので100km以内で収まるように綾部まで普通電車で来た次第。綾部で「きのさき8号」は定刻に到着したのですが、併結相手の「まいづる4号」が遅れていて出発は5分遅れとなりました。

287系は初乗車になります。この電車は珍しい「クモロハ286」という普通・グリーン合造制御電動車という車両がつながっています。私が乗ったのは3号車でモハでしたが静粛性は良く、わずかにVVVF音が聞こえるというイイ感じな車両でした。

山陰本線は複線区間が少なく綾部〜園部はずっと単線なので76kmを1時間ちょっとかけて京都に到着しました。それにしても暑いですねぇ、6月なのに30度オーバーでした。さすが京都ですなぁ。

京都駅から目的地の京都鉄道博物館に向かいます。

京都鉄道博物館の旅② サンライズに乗車

いよいよ旅行当日(6/23)、昼間はサクッと在宅勤務をこなし自宅で夕食と風呂を済ませて出発。22年ぶりに夜行列車の旅へ出発です。いつもは仕事から帰ってくる時間に茅ヶ崎駅から電車に乗って出掛けるというのも新鮮な気分ですね。

サンライズに乗車する東京まで向かうのですが、良いタイミングで上野東京ラインが無いため湘南新宿ラインに乗車して大崎で山手線に乗り換える事にしました。

大崎で山手線に乗り換えて東京駅に到着。21:00になるちょっと前だったので丸ノ内の赤レンガ駅舎のライトアップが行われていました。本当に美しい東京を代表する風景です。

折角なので正面から撮ろうと思ったら21:00になってしまいライトアップ終了...もう1本早い電車で東京まで来ればよかったと後悔。

入線時刻は21:35頃で時間にまだ余裕があるのでエキナカをぶらぶら見ていたら、既にLED表示機にはサンライズ瀬戸の文字が表示されていました。夜行列車に乗る時のワクワクする気分、凄く久しぶりに味わって感動です。東京口の夜行列車で最後に乗ったのは1997年の「はやぶさ」なのですが、当時の感覚が蘇ってきました。

早速ホームの乗車位置で待ってみます。まだ平日の帰宅客が多い中寝台特急の乗車列に並ぶ高揚感最高ですな。足元の「サンライズ瀬戸・出雲号 Cars No.5号車」が輝いてます。

21:35ちょうどに列車が入線。一眼で動画、スマホで写真を撮りながら感動の対面です。

既に車内整備はできた状態なのですぐにドアが開き乗車。5号車11番のB寝台シングルです。ここは6号車との連結部にある1人個室で通常の2階建て構造のシングルと違い平屋部分に部屋があるので天井が非常に高く「アタリ」のB寝台と言われています。車端部なので揺れる・モーター車なのでうるさいなど言われていますが、私は全然不満はありませんでした。5号車乗車位置から乗ってしまったので同じ車両にある指定席「のびのび座席」を通り抜けて室内へ。

室内の様子はこんな感じです。これでB寝台ですからねぇ...素晴らしいの一言。

2000年の北斗星以来、22年ぶりの寝台特急です。当時は24系の開放B寝台だったのですが、今回は同じB寝台とは思えない豪華設備です。オートロックの個室でテーブルもあり、もちろんコンセントもあるので充電やPCが使えます。流石に20年以上前の車両なのでWi-Fiは無いのですが、この月はahamoパケットが余っているので気にせず使えます。個室でMacを使ってFacebookに投稿できるなんて素晴らしいですな。

21:50に定刻通り出発。車内放送を聴きつつ備え付けの浴衣に着替えてMacを見ながら一杯飲んでいると、隣で先に発車した東海道線に友人が乗っているとのFacebook投稿がありました。その電車を大船で追い越すようなので追い抜くところを撮ってみましたが、乗車しているというグリーン車1階はちょうどベンチの陰になってしまい見えませんでした。残念。でも向こうからも動画が送られてきたりして実況しながら列車に乗るなんて最高に楽しい遊びです。

先ほど出発した茅ヶ崎を通過します。最寄駅を夜行列車で通過するなんてなかなかできない貴重な経験です。

熱海駅に到着。ここからJR東海管内に入ります。明日元気に観光したいのでここら辺で寝る事にします。おやすみなさい.....

程よい揺れ具合とレールのジョイント音が眠気を誘いしっかりと寝る事ができました。最高の贅沢です。翌朝、目が覚めてロールカーテンを開けてみると既に大阪府千里丘駅を通過するところでした。吹田機関区の後ろに朝焼けが見えてきました。途中殆ど起きる事なくしっかりと5時間寝る事ができました。浴衣から着替えて顔を洗うと大阪駅に客扱いなしの運転停車をしました。大阪環状線のホームに誰も居ないというなかなか見られない光景を見る事ができました。

大阪を出発して130km/hで快調に飛ばし神戸を過ぎて海が見えてくると明石海峡大橋が見えてきました。この辺まで来ると周りの部屋でも徐々に起き出す人が増えてくるようで車内のさまざまな音が聞こえるようになりました。この車両は高松まで行くのですが、今回は途中の姫路で下車します。名残惜しいのですが姫路駅で見送りました。方向幕の「高松」の文字が悔しいですなぁ。次は全線乗ってみたいもんです。

サンライズが出ていくのを見守った後、ホームを見ると何と岡山の115系が停まっているじゃないですか。JR東日本ではもう見る事ができない115系が現役バリバリって凄いですねぇ。岡山地区の113/115系はいわゆる「末期色」と言われる黄一色なので同じような姿の113系115系の見分けが付きにくいのですが、タイフォンにシャッターが付いているので115系です。113系だとお風呂の排水口みたいなスリットになっているのでこの部分が見分けのポイントです。

姫路から先は初めて乗車する播但線です。楽しみですなぁ。

211系5000番台の再塗装

2019年に鉄道模型復帰後初のキット組み立てとして211系5000番台を製作しましたが、今の出来栄えと比較すると缶スプレーのボッテリ感があったり、インクジェットプリンターで湘南帯を作成したので帯が退色し始めていたり、ちょっと残念な感じがしたので組み直しをしてみる事にしました。

これが該当のクモハ211-5000他3両です。まあ当時の腕としては悪くないのですが、一番残念なのは国鉄型ステンレスの特徴である窓周りのダル仕上げとビード部分のヘアライン仕上げの表現を再現できていない事です。205系500番台の時のようにこの表現をしたいので塗装を全剥離して再塗装してしまいましょう。

 

1.塗装を剥離します

イソプロピルアルコール(IPA)に2日程度漬け込んで塗装を剥がします。缶スプレーは塗膜が厚いので落ちにくい部分は歯ブラシで擦って剥がします。

 

2.剥離している間にマスキングを準備します

窓周りとドアをダル仕上げにするためシルバー2色を塗り分けるので、準備として窓周りとドアのマスキングを切り出します。今回再塗装する5両分を切り出しました。この作業が結構大変なのですが、手間を惜しむと気に入る作品ができないですからね。

 

3.サーフェイサーを吹いて組み合わせを確認します

今回は白サフを吹いてみました。組み合わせが悪かった部分を再接着したりしたので一度サフを吹いて隙間などが無いか確認します。今回特に問題はなさそうです。

 

4.塗装の準備

今回塗装に使用したのは9色。これをエアブラシで一日で吹くのは結構大変です。湘南帯の2色(GM鉄道カラー黄かん色・緑15号)、車体の2色(ガイアカラー:ライトステンレスシルバー・ダークステンレスシルバー)、正面の2色(タミヤカラー 艶消し黒・白)、屋根の2色(ねずみ色1号・ニュートラルグレー)、内装色(サンディブラウン)です。湘南色の組み合わせは113系の黄かん色と緑2号の組み合わせと違い、ステンレス車の緑は明るめなエメラルドグリーンに近い緑15号です。確か埼京線の帯と同じだったと思います。それでは塗装開始。

5.黄かん色を吹きます

湘南帯は実車と異なりテープではなく塗装で行います。まず最初に黄かん色を吹きます。この黄かん色の発色を良くするためにサフを白にしたんですね。そのお陰で明るい発色で2回重ねるだけで大丈夫でした。

 

6.湘南帯の2/3が隠れる位置にマスキングを行います

今度は緑15号を吹く準備として、湘南帯の2/3が隠れる位置にマスキングを行います。ステンレス塗装を行う前に湘南色に塗ってしまうような感じですね。

 

7.滲み防止のため、再度黄かん色を吹きます

この工程が重要です。吹き込みや滲みがないビシッと綺麗な塗り分けを目指すため、黄かん色をマスキングテープの上から吹いて同色で先に隙間を埋めてしまいます。

 

8.車体下半分に緑15号を吹きます

車体下半分に緑15号を吹きます。塗料の段差が目立たないようにかすれない程度のギリギリの薄さで吹きます。

 

9.マスキングを一旦剥がし、湘南帯をマスキングします

窓上の黄かん色は1mmのマスキングテープを貼りましたが、窓下は準備していたマスキングテープの合わせ具合があまり良くなく湘南帯が失敗しそうだったので、湘南帯上端からボディ下端までマスキングを行いました。

 

10.ライトステンレスシルバーを吹きます

窓周りのダル仕上げのザラッとした感じを出すために、ちょっと濃いめに調整してエアブラシを離し気味に吹きます。こういった細かい調整ができるのがエアブラシの良いところですね。シルバーは隠蔽力が強いので軽く2回吹けばOKでした。

 

11.湘南帯上端〜ボディ下端のマスキングを剥がし、ドアと窓周りをマスキングします

事前に切り出しておいたマスキングテープを貼っていきます。5両分貼るのは結構手間がかかりますが、丁寧に行わないと非常に出来栄えを左右する部分なので手を抜かず丁寧に貼り付けます。

12.ダークステンレスシルバーを吹きます

ビード部分の落ち着いた輝きのあるシルバーが再現できるダークステンレスシルバーを吹きます。本当にこの色はいい色ですよねぇ。この色が大のお気に入りで、東急車なんかこれで塗ったらカッコイイだろうなぁ何て思っちゃいます。ちなみにこの塗料は粒子の関係から筆塗りができません。

 

13.正面をマスキングし、半艶白を吹きます

貫通扉と車体をマスキングして白を吹きます。タミヤの白(X-2)はそのままだと艶がありすぎるので、フラットベースを調合して艶を落として吹きます。白は隠蔽力が非常に低いので何度も薄く重ねるのがポイントです。

 

14.マスキングを剥がして確認します

車体の塗装が一通り終わったので全てのマスキングを剥がしてみます。そうすると出てきましたねぇ、国鉄ステンレス車が。このステンレスの質感の違い、堪らんなぁ。窓周りとドアがダル仕上げ・ドア周りの縁がちゃんと細くヘアライン仕上げになってるところが頑張った甲斐があります。

と確認していたところ、マスキングを間違えて湘南帯の上にダークステンレスシルバーを吹いてしまったところを見つけてしまいました。

運転席直後の部分でマスキングテープの貼り方を間違えてしまいました。ここだけ湘南帯を再塗装するのは大変なので、デカールで湘南帯を貼り付ける事にしました。

ハイキューパーツのクリアデカールTHに筆で湘南帯を塗ります。

指定のサイズに切り出します。

デカールを指定位置に貼り付けました。同じ塗料なので色調の違いが出る事もなく問題ありません。一緒に顔の凹部分にタミヤエナメルカラー艶消し黒を差しておきました。

あとは屋根だけなんですが、ここまでで初日の作業は時間切れになってしまいました。

続いて次の作業日。

 

15.屋根をマスキングしてニュートラルグレーを吹きます

屋根を吹くだけなので時間は数分程度ですが、エアブラシなので前段取り・後段取りが時間掛かるんですよねぇ。まあその分出来栄えは缶スプレーと全然違いますが。タミヤニュートラルグレーを濃いめに溶いて離れた位置からザラザラになるように吹きます。完全に艶消しになって新車の塗り屋根のように仕上がりました。よしよし。

16.仕上げ

屋根上パーツの取り付けや車体表記を貼り付けます。車番はクリアデカールTHに黒文字をレーザープリンターで印刷して貼り付け、側面と前面のJRマークは特注インレタを貼り付けます。表記類の貼り付けが終わったらトップコートを吹いて表面保護を行い、窓ガラスを貼り付けて出来上がりです。

クモハ211-5045 静岡車両区(静シス)LL20編成の熱海寄り先頭車になります。新製当初は大垣所属でしたが、大垣に313系が配置されてから静岡に転属してきました。車体はほぼストレートに組んでいますが、床下機器はそれっぽく配置を変更しています。スカート形状が現在と異なるので、そのうちスカートも変えてみようと思ってます。所属表記の右にあるオレンジのJRマークがJR東海所属車の証であるポイントですね。

モハ210-5045 LL20編成の中間車です。こちらも床下機器の配置をそれっぽく変更しています。

クハ210-5045 LL20編成の米原寄り先頭車です。こちら側はダミーカプラーを付けていたのですが、今回の組み直しでTNカプラーに交換して連結可能にしました。

クモハ211-6001 静岡車両区(静シス)GG1編成の熱海寄り先頭車になります。この車両は昭和62年に組んだ211系1000番台キットの組み直しで、35年前のキットだったので素材の劣化が進んでいて改造時に割れそうでした(笑)。屋根の配置変更と冷房装置の変更(AU75G→C-AU711)、床下機器の変更と前面の付け替えを行いました。1M車のびっしり埋まった床下が良い感じです。

クハ210-5049 GG1編成の米原寄り先頭車になります。こちらも211系1000番台キットの組み直しです。