455系仙台電車区編成の軽加工

模型製作のポリシーとして、神奈川県を走る車両というのをテーマに製作していたのですが、昨年167系を製作したときに窓の寸法確認とレジン型取り用にという事でクハ455を買ったことがきっかけで、トミックスもカトーもリニューアル発売しているので、カトー旧製品が安く手に入るようになったこともあり、神奈川県とは縁もゆかりも無い455系を揃えてみようかと心変わりしました。急行型電車はなんでも格好いいですよね。

一番最初に入手したのはクハ455。屋根のベンチレーター一体整形が古さを感じますが、ライトユニットもLEDになっていたのでそこまで古いロットではなさそうです。静電アンテナがちょっと曲がっているのはご愛嬌。

JR化後の国鉄型が好きなのですが、JRになった時点で急行運用から撤退していたため、急行で走っていた頃の姿ということで国鉄時代の昭和50年代の仙台電車区所属車をイメージしてみました。

まずは走れるようにするため、クモハ457+モハ456(M)を秋葉原のぽち2号店で入手。仙台電車区にも少数457系が所属していたので良いでしょう。クモハのクーラーがやけに白っぽいのですが、塗ってしまうので良いでしょう。

M車の整備を行った後、横浜のポポンデッタで出来上がった167系と一緒に試運転してみました。良好良好。

3両ではローカル普通電車みたいなので、せめてグリーン車付き6両にしないと急行っぽく無いですから、残りの3両を揃えて東北急行の基本編成にしてみたいと思います。

手に入ったのはクモハ457とサロ455。クモハ457は中間車として使うのでカトーカプラーで連結対応になっているものがあったので迷わず購入。中間封じ込めなのでライトユニットを外しました。

サロ455はグリーン帯無しが欲しかったのですが見つからなかったので帯付きをそのまま使用することにしました。

このサロ455、購入してから気がついたのですがかなりの曲者でした。屋根を良く良く見てみると冷房装置がAU13が6台です。本来AU13なら5台なので6台だとAU12冷房改造車が該当します。そのうちAU12を入手して交換したいと思います。さらに室内灯を付けるために分解しようとして屋根板を外した後いつものように床板が外れず、おかしいと思ったら床板が接着されていました.....。中古を買うときはT車でも開封してチェックした方が良いですね。

頑張って接着剤を剥がしてなんとか分解。別に不具合なさそうなんですが、何で前オーナーは接着しちゃったんでしょうね。不思議です。

頑張って分解してテープLEDの自作室内灯を装着しました。

なかなか見つからなかったモハ456のT車も入手できました。パンタが2穴ではなく4穴のタイプで割と新しいロットになります。塗装も綺麗ですね。

これで6両の東北急行基本編成が揃いました。

仙台電車区の当時の編成表をネットで探したところ、457系・455系の混結で457系のモハユニットが模型と同じ13番という編成がありました。

←上野・喜多方                           福島・仙台・盛岡→

クハ455-74 + モハ456-13 + クモハ457-13 + サロ455-3 + モハ454-46 + クモハ455-46

模型は457系となっていますが、455系の冷房準備車と457系は見た目がほぼ同じなので車番だけ変えればほぼ大丈夫です。実車だとモハ454の冷房装置の位置が若干違うらしいのですが、ほぼ見ても分からないのでそのままにしてしまおうと思います。今回はバッキバキに加工しようと思ってないので車体は加工せず屋根上の色入れ程度にとどめます。

交直流車は屋根が賑やかでいじり甲斐があります。まず屋根全体を軍艦色(2)で吹いた後、碍子を白、配線と機器カバーをタミヤエナメル塗料のフラットアルミ筆塗りします。冷房装置AU72とベンチレーターはねずみ色1号を筆塗りしています。

室内は今回塗装ではなく青色シートをプリンターでラベルシートに印刷してカットし貼り付けました。正直塗装の方が楽でした。ガンダムマーカー最強です。

子供の頃に何度も乗った東北急行ですがいつも車体が汚いイメージがあり(失礼!)、子供心にも広域運用だし降雪地域なので汚れるのは仕方ないのかな〜と思ってました。そこで今回はテストも兼ねてタミヤ墨入れ塗料ブラックタミヤウェザリングマスターBウェザリングしてみることにしました。床下はウェザリングマスターのサビ色で、車体は墨入れ塗料とウェザリングマスターの黒で汚してみました。やり始めると加減は難しいのですがこれまた楽しいもので、台車の立体感が出てきて「おおぉ!」となる感じです(?)屋根もいい感じになりました。

全体的にウェザリングを行った後、最後にパンタグラフから飛んだ汚れを再現するためパーツをつけた状態でサンディブラウンをエアブラシでモハとクモハの屋根に少しだけ前後方向に流れるように吹きます。

車番はいつものアドマさんの特注インレタで作成しました。塗装を生かしたまま車番を変える方法は簡単で、元々あった車番を消しゴムで擦ると消すことができます。消えたらインレタを貼り付けるだけです。車番以外の表記は変更がないのでそのまま生かしてあります。

それでは見てみましょう。

 

1号車・クハ455-74

上野寄り先頭車です。ライトユニットのLEDを橙色から電球色に交換しました。しっかり汚してみたのですが、ちょっと濃すぎたかな〜。でも記憶ではこれくらい汚れているイメージなので良しとします。

 

2号車・モハ456-13

このモハはT車としました。やはり屋根上を塗ると活き活きしますね。

 

3号車・クモハ457-13

このクモハは中間封じ込めとなるのでライトユニットは外し、スカートも代車マウントにしてKATOカプラーを取り付けました。

 

4号車・サロ455-3

本来であれば冷房装置はAU12なのですが、とりあえず入手した通りのAU13をつけたままにしています。

 

5号車・モハ454-46

こちらはM車としています。

6号車・クモハ455-46

仙台向き先頭車です。ネット画像では下り方に貫通幌が付けられていたので、この車両にも貫通幌をつけています。ジャンパ栓は付けなかったのですが、付ければ良かったかもしれませんね。まあ後からでも付けられるので考えておきましょう。

 

165系大垣夜行の製作⑦

完成した静岡車両区K2+K2-1編成を見ていきましょう。

 

1号車・クハ165-110

大垣向き先頭車で、ライトはシールドビーム化されています。ラウンドハウスの167系田町アコモ車タイプをベースにベンチレーターの別体化とライトのLEDを橙色→電球色にし、自作テープLEDの室内灯を装着しています。それ以外は湘南色に塗り替えた程度の小加工です。

 

2号車 モハ164-829

この車両もラウンドハウス167系田町アコモ車タイプをベースにしています。元々低屋根なのでベンチレーター別体化と湘南色に塗り替えた程度です。床下機器の部分だけねずみ色1号を塗って立体感を出しています。

 

3号車・モハ165-7

165系では少数派の奇数モハ中間車です。こちらも167系田町アコモ車タイプの塗り替えです。加工は他車と同様にベンチレーターの別体化を行なっている程度です。

 

4号車・サロ165-112

単品のジャンクを加工しています。種車は非冷房車をAU12冷房改造しているタイプで、冷房準備車のベンチレーターの位置に変更しています。緑帯が入っていたので帯無しに塗り直しています。

 

5号車・サロ165-125

単品のジャンクを加工しています。冷房準備車をAU12冷房装置を追設した車両で、ベンチレーターの位置は変更せずに別体化だけしています。4号車と同様に緑帯を消すために塗り直しています。

 

6号車・◆モハ164-82

モハ152ジャンクからの改造です。編成内でこの車両だけパンタ付近が通常屋根となっていますが、実車ではPS23換装した狭小トンネル対応となっています。残念ながらPS23が手に入らなかったのでパンタはPS16のまま避雷器を移設したそれっぽい姿にしています。台車はカトー分売のDT32のカプラーを短縮して使用しています。床板もモハ164と似ているのでグレーに塗ってそのまま使用しています。

 

7号車・モハ165−19

モハ153ジャンクからの改造です。本当はモハ165とモハ152は床下機器が全然違うのですが、台車だけ交換してグレーに塗って誤魔化しています。

 

8号車・クハ165-175

カトー旧製品のジャンクからの加工です。通常の編成では奇数向き先頭車はクモハ165なのですが、組成の都合上165系の奇数向きクハがごく少数存在していて、その中の1両です。東京向き先頭車になるため、ジャンパ栓と貫通幌を装備していて顔だけ見るとクモハのような顔つきになっています。重厚な顔のクハも良いもんです。模型の組成では中間に入る車両なのでライトユニットは取り付けず、連結器はトミックスTNカプラー密連型を装着しました。大目玉・貫通幌・ジャンパ栓...まさに急行型の顔。カッコいいですなぁ(^^)

 

9号車・クハ165-126

ここからは付属編成のK2-1編成になります。付属3両は急行東海4号と大垣夜行、朝の普通静岡行きに連結されていました。8号車のクハ165-175と向かい合わせで連結するためこの車両もライトユニットは非装着・TNカプラー装備です。実車でも殆ど先頭に出ることが無かった車両なので、資料が少なく前面窓のHゴム色が不明で種車の黒Hゴムのままにしています。

 

10号車・モハ164-830

屋根はモハ152とGM101系キットの低屋根サービスパーツを接合、車体と床板はモハ152ジャンクからの改造・内装はクハ165からの流用・台車はカトーの分売DT32のカプラーを短縮して使用しています。元々新快速色だったのですが塗り分け線が見えないようしっかりと剥離した後、湘南色に変更しています。国鉄→JRとなった瞬間に乗っていたのがこの車両で、165系の中では一番思い出深い車両です。

 

11号車・クモハ165-86

クモハ165旧製品ジャンクの加工です。実車では元々モハ164-827とユニットを組んでいましたが、大垣から静岡に転属した後、10号車のモハ164-830とユニット相手を組み替えています。モハのユニット組み替えは珍しいですよね。この車両は東京寄り先頭車で、大目玉・貫通幌・ジャンパ栓という装備でこれぞ165系という顔が最高です。模型では先頭車となるためダミーカプラーとライトユニットを装着しています。ライトユニットは購入時付いていなかったので電球色の砲弾型LEDで自作しました。ごちゃごちゃとした床下がいかにもクモハといった感じでいいですね。

11両繋げて試運転してみました。M車が2号車という偏った組成なのですが、カトーカプラーで密着性が良く力がバランス良く伝達されている事とカトーの台車の転がり抵抗が小さいため非常にスムーズな走行でした。若干室内灯がちらつく事があったのですが、恐らくレールの清掃をサポっていたからだと思います(^^;

ケースも14両収納可能なものを100円ショップの材料で作りました。作り方はこちらを参照願います。3両分余ったので155系のバラ2両を一緒に収納しておきました。

ようやく完成した大垣夜行、早速どこかのレンタルレイアウトで走らせてみたいですね。113系や211系も並べて走らせて平成初期の東海道線を楽しみたいですね。

 

165系大垣夜行の製作⑥

塗装が終わったので仕上げです。車体表記はいつものアドマさんに発注してK-2編成の車番を揃えました。

塗り直したクハの車体に車番、ドアコックの▼表記、「静シス」の所属表記、[ST][PT]のATS表記、①②のエンド表記を貼り付けます。JR東海車なので大きい白いJRマークは無く小さいオレンジのマークをトイレ部のドアエンジン点検蓋に付けます。

これでグッと生命が吹き込まれた感じになりますね。続いて顔のメイクアップを行います。東京寄り先頭車(クハ165偶数、クモハ165)の運転席側にφ0.8の穴を2個ピンバイスで開けてカトーのAssyパーツのKE76を装着します。貫通幌はゴム系接着剤を少量つけて接着します。このクハ165-175は165系では珍しい偶数向きクハで、ジャンパ線や貫通幌など顔だけ見るとクモハのような顔つきをしています。模型としては中間車になるのでトミックスのTNカプラーを装着しています。

台車の加工も行いました。カトー分売パーツのDT32・TR69は先頭車の連結用に用意されているのでカプラーが長い仕様です。中間車用と比較して2mm程度長いので、そのまま中間車に使用すると連結間隔が名鉄みたいに長くなってしまいます。カプラー根元から6mm付近でカットします。

カットされたカプラー側は2mm短縮して再度接着するのですが、そのままでは強度が保てないのでφ0.8の穴を開けて金属線を差し込んで補強します。

接着剤は軟質プラにも使えるゴム系(コニシGPクリア)で接着すれば強度も問題ありません。

台車はプライマーを吹いた後、ねずみ色1号で吹いておきます。

最後にグリーン車のシートを塗装します。グリーン車はシートがエンジ色なので、特急車の窓周りに使われている赤2号を筆塗りで行いました。枕の部分はペイントマーカー白でチョロっと。

これで一通り完成です。

165系大垣夜行の製作⑤

塗装が完了してインレタなどの仕上げ作業中に9号車クハ165-126に無水アルコールをこぼしてしまう失態をしてしまいました。溢れた瞬間に白化.....。擦ったり色々と頑張ってはみたのですが無理なので残念ながら再塗装することになりました。せっかく綺麗に塗れてたのに。

この事故の他にも、今回の大垣夜行はパワー重視の11両編成で2号車と10号車のモハ164をM車にして2M構成にしようと思ったのですが、平成末期と昭和50年代という製造ロットの大きな違いから走行性能が全然違ってしまい、試運転させてみると脱線はしないもののガクガクとした走りでサーッと滑るようには走ってくれませんでした。113系東海道線でも15両1Mで問題なく走ったので10号車の昭和モーターは外しT車にすることにしました。構成変更で問題となるのは車体の構造の違いで、T車とM車でボディ構造が全然違うためそのままT車にすることができません。(モーターとギアを抜く、という方法もありますが....)そこでジャンク在庫を物色するとモハ152(T車)新快速色の車体と床板があるじゃないですか。

これは以前167系H11編成を製作した時に嵌め込み窓を供出するためにドナーとなった車体で、今回はモハ164のM車をドナーとして屋根板と窓を譲り受けて車両として再び組み上げる事にしました。写真のように窓・屋根板・内装・床板を仮に組んでみて問題ないことを確認。

しかし、10号車はモハ164-830という思い出深い低屋根車で、屋根板の形状が異なるためそのまま使うことができません。パンタ側の妻板の上部を削って低屋根に合うようにしました。

仮にM車用の屋根をはめてみて隙間もなくバッチリ嵌まることを確認しました。ちなみにこの屋根板は前述の通り101系キットのサービスパーツを切り継いで作成しています。新快速色で低屋根なんて実在していなかったので違和感アリアリです。

アルコール事故のクハと新快速色のモハをIPAに投入。しっかりと塗装を落としましょう。

IPAに浸けること1日、綺麗に塗装が剥がれました。クハは白地なので下地塗装も要らなそうなくらい綺麗に剥がれました。モハの黒い成形色というのも新快速色のグレーを引き立たせるための工夫だったのでしょうか。あまり黒い成形色って見たことないです。

あとは塗装を行うのですが、すでに出来上がっている3号車のモハ165-7の窓上の塗り分け位置がちょっと黄かん色が広すぎて気に入らなかったのでこれも一緒に塗ってしまおうと思います。下の写真を見て違和感がある人は急行型が好きな証拠です。この窓上の塗り分けラインは近郊型の位置なんですよね。なんか間違えてマスキングしちゃったみたいです。本来の窓上の緑の位置はドア上部にちょっと掛かるくらいの位置なんですよね。全部塗り直すのは面倒なので塗り分け線だけアルコールでぼかしてマスキング

湘南色の塗装は何回目なんでしょうか(笑)。サーフェイサーを吹いた後の車体にセオリー通り黄かん色を吹きます。一番左のモハ165-7は新規に吹く部分だけをなるべくはみ出さないよう丁寧に吹きました。エアブラシは細かい塗装ができるので本当に楽ですね。

マスキングを行った後、続いて緑2号を吹きます。

乾燥中に屋根板は軍艦色(2)を吹いておき、緑2号がある程度乾燥したらマスキングを剥がします。今回も塗装に関してはバッチリですね。ただ黄かん色が他の車両と比較してちょっと暗めになってしまったような感じもするのですが、国鉄型は編成単位ではなく車両単位で検査を行なっていたので同じ編成でも色調が結構異なっていることが多かったので、まあこれでヨシとしましょう。

塗り分けラインが気に入らなかったモハ165-7も修正完了。これで本来の急行型の塗り分けに戻りました。やっぱりこうでなくちゃ。

全車塗装が終わったので仕上げ作業です。

165系大垣夜行の製作④

元々湘南色で塗り替えない予定だった5両(クモハ165,クハ165,モハ164x2,モハ165)は、自家塗装の6両と比較して色調がだいぶ違っていることが気になったので、手間を惜しまずに再塗装を行うことにしました。

塗り分けラインの変更は無いので、今回はIPA漬け込み塗装剥離は行わず、そのまま湘南色を吹いてみました。いつものように薄い色の黄かん色から吹いていきます。

元の塗り分け線がうっすら見えるので、塗り分け線をガイドにマスキングを行って緑2号を吹きます。

御殿場線115系から延々とこれだけ湘南色を吹いていると慣れてきますね。特に急行型165系は塗り分けラインが直線しかないので難易度も低く気軽に吹くことができます。マスキングを剥がすと思った通りの出来栄えで安心です。

屋根も11両分の塗装、パーツ取り付けを行なって組み立ての準備を行います。ベンチレーターは3Dプリンター出力品ですが、違和感なくできていますね。

塗装が終わったら組み立ての準備ということで、内装やジャンク品の欠損していた室内灯関係の整備を行います。

まずは室内の塗装から。内装をねずみ色1号で吹いた後、ガンダムマーカーのガンダムブルーで座席を塗ります。このガンダムカラー、ちょっと草臥れた普通車の座席の色にぴったりなんですね。RX-78-2ガンダムの青なのでコバルトブルーになるのですが、色調的には青20号(インディブルー)に近い感じです。枕部分にはペイントマーカーで白を入れておきます。白を差すことでJR東海車っぽくなります(^^)

続いて電気関係を。集電板が欠損していたので、燐青銅板を20mm×6mmにカットし中心を15mm程度カット・片側を4mm切り取りカトーの集電板とほぼ同じ大きさにしました。

室内灯取付側は50mm程度にカットして同様の切り込みを入れた後、室内まで伸びた部分を曲げてテープLED自作室内灯を半田付けしました。集電効率を上げるため、前後の集電板の間にはマグネットワイヤーを半田付けし相互に通電するようにして、ウェイト表面の錆の影響を極力少なくするようにしました。

ライトユニットも欠損していたので、ベーク生基板の切れ端をカットしPカッターで溝を彫ってパターンとしました。


前照灯・後部標識灯は同じ電球色LEDを逆相に並列接続し、1kΩの抵抗で電流制限をかけています。カトーのライトユニットがLEDを逆相並列接続していたので同じような回路構成にしています。LEDは逆電圧に弱いのですが、並列に同じ型番のLEDを付けると点灯しているLEDの順方向電圧の定電圧特性を利用して逆電圧上昇から守っている感じでしょうか。

早速パーツを組み込んで組み立ててみました。クモハ165の大目玉がしっかりと電球色に光っています。大目玉、無茶苦茶カッコイイですなぁ.....

この後、またまた手直し案件が発生。まだまだ続きます。

165系大垣夜行の製作③

塗装は田町アコモ色だった167系タイプとグリーン車帯を消したかったサロ165の2両を対象に行いました。

サーフェイサーを吹いた後、黄かん色を吹きます。塗料メーカーの関係なのか、JR東日本車と比べてJR東海車は黄かん色が若干くすんだようなイメージだったので薄め何度も吹いて若干光沢を落としてちょっと白が強くなるような感じで吹いてみました。

ボディを乾燥している間に床下機器をねずみ色1号で吹きます。

屋根は軍艦色(2)で吹きます。国鉄車は屋根布を張っていたのでだいたいこんな感じの色だったとイメージしてます。JR東日本の更新車などは樹脂塗りだったのでもっと明るい色でしたね。

屋根一体整形の集中冷房装置AU72はマスキングしてねずみ色1号で吹きます。

窓周りをマスキングして緑2号を吹きます。直線しかないのでマスキングは楽ですね。この色は隠蔽力が強いのでタレないようにさえ気をつけておけば大抵は失敗しません。

塗装が乾いたらマスキングを剥がして確認。この瞬間のワクワクがたまらんですなぁ。

塗装に関しては問題なくできたのですが、元々湘南色だった残り5両と比べてみると結構色調も違っているのと、古いカトー製品の黄かん色の発色が悪く地肌が透けているような感じに見えてしまうので、湘南色だった5両も再塗装することにしました。


11両が完成するまでの道のりは長いですね.....

165系大垣夜行の製作②


カトー165系旧製品のベンチレーターは屋根板と一体整形されているので、昭和50年代のレベルでは素晴らしいものだったのですが現在のレベルだと造作がイマイチなんですよね。そこで平型と傾斜型の押込型ベンチレーターを3Dプリンターで作成することにしました。

今回もソフトはFuision360、プリンターはELEGOO MARS2です。模型の屋根から採寸してモデリングを行いました。この程度の物なので30分程度で完成しました。あとはデータを出力→スライサーでプリンター出力データを作成してプリンターに食わせて作成します。

3月の寒い時期だったので良い出力を行うには保温が重要です。パネルヒーターと電気毛布で3Dプリンターを囲んで25度以上をキープするようにして出力開始です。

平型と傾斜型を72個ずつ出力しました。これだけあれば11両分賄えます。3Dデータを作っておけば後でいくらでも出力できるのは便利ですよね。

ベンチレーター製作と並行してIPAによる塗装剥がしを行います。167系タイプの4両は田町アコモ色なので完全に剥がしておかないと塗装の塗り分けが浮いてきてしまうので真っ白にしてしまいます。グリーン車も帯が邪魔なので同じく塗装を剥がしてしまいましょう。国鉄が好きな方にはグリーン車帯が無いと格好悪いと思われる方もいるようですが、私は国鉄時代が好きなわけではなくJR移行後の国鉄型が好きなのでこれでOKです。

1日IPA(イソプロピルアルコール)に漬け込んで歯ブラシでゴシゴシ擦れば塗装前のドンガラの出来上がりです。綺麗さっぱり落として塗装の準備ですね。この加工した時点では残りの車両はそのまま塗り替えないで湘南色を生かそうと思っていたので塗装剥がしは5両のみ行いました。(結局この後塗装することにしましたが....)

ベンチレーターと車体が出来上がったので屋根の加工に入ります。編成中のモハ164は2両低屋根車、1両は通常屋根という編成で、用意しているモハ164のうち1両は低屋根に改造する必要があります。先日作成した167系と同様にGM国電101系エコノミーキットのサービスパーツの低屋根部を通常屋根のパンタ部をカットし切り継ぎ加工します。若干幅が合わないのでt0.2プラ板で幅を調整しました。

続いてベンチレーターを全て削り取ります。11両全てのベンチレーターをカットしパテで埋めました。これがかなりの重労働で大変でした。ふぅ。パテが乾燥してからヤスリで削って段差がほぼ無いように仕上げます。まあ3Dプリンターで作った自作ベンチレーターを設置して隠れてしまう部分なので、完璧に平滑にする必要もないので気が楽ですね。

車体の加工は今回はありません。カトーの成型技術は40年前から素晴らしいものがありますので、敢えて加工しないでも良いかと。細かいところを見るとやっぱりここはなぁ、という部分も無いわけではないのですが、どうせ走ってしまえば見えませんし(笑)

屋根の加工を終えたらサーフェイサーを吹いて出来栄え確認です。キット組立ではなく完成品車体なので歪みや傷もなく、仕上がりは特に問題なさそうですね。

続いて塗装作業に移ります。