165系大垣夜行の製作⑤

塗装が完了してインレタなどの仕上げ作業中に9号車クハ165-126に無水アルコールをこぼしてしまう失態をしてしまいました。溢れた瞬間に白化.....。擦ったり色々と頑張ってはみたのですが無理なので残念ながら再塗装することになりました。せっかく綺麗に塗れてたのに。

この事故の他にも、今回の大垣夜行はパワー重視の11両編成で2号車と10号車のモハ164をM車にして2M構成にしようと思ったのですが、平成末期と昭和50年代という製造ロットの大きな違いから走行性能が全然違ってしまい、試運転させてみると脱線はしないもののガクガクとした走りでサーッと滑るようには走ってくれませんでした。113系東海道線でも15両1Mで問題なく走ったので10号車の昭和モーターは外しT車にすることにしました。構成変更で問題となるのは車体の構造の違いで、T車とM車でボディ構造が全然違うためそのままT車にすることができません。(モーターとギアを抜く、という方法もありますが....)そこでジャンク在庫を物色するとモハ152(T車)新快速色の車体と床板があるじゃないですか。

これは以前167系H11編成を製作した時に嵌め込み窓を供出するためにドナーとなった車体で、今回はモハ164のM車をドナーとして屋根板と窓を譲り受けて車両として再び組み上げる事にしました。写真のように窓・屋根板・内装・床板を仮に組んでみて問題ないことを確認。

しかし、10号車はモハ164-830という思い出深い低屋根車で、屋根板の形状が異なるためそのまま使うことができません。パンタ側の妻板の上部を削って低屋根に合うようにしました。

仮にM車用の屋根をはめてみて隙間もなくバッチリ嵌まることを確認しました。ちなみにこの屋根板は前述の通り101系キットのサービスパーツを切り継いで作成しています。新快速色で低屋根なんて実在していなかったので違和感アリアリです。

アルコール事故のクハと新快速色のモハをIPAに投入。しっかりと塗装を落としましょう。

IPAに浸けること1日、綺麗に塗装が剥がれました。クハは白地なので下地塗装も要らなそうなくらい綺麗に剥がれました。モハの黒い成形色というのも新快速色のグレーを引き立たせるための工夫だったのでしょうか。あまり黒い成形色って見たことないです。

あとは塗装を行うのですが、すでに出来上がっている3号車のモハ165-7の窓上の塗り分け位置がちょっと黄かん色が広すぎて気に入らなかったのでこれも一緒に塗ってしまおうと思います。下の写真を見て違和感がある人は急行型が好きな証拠です。この窓上の塗り分けラインは近郊型の位置なんですよね。なんか間違えてマスキングしちゃったみたいです。本来の窓上の緑の位置はドア上部にちょっと掛かるくらいの位置なんですよね。全部塗り直すのは面倒なので塗り分け線だけアルコールでぼかしてマスキング

湘南色の塗装は何回目なんでしょうか(笑)。サーフェイサーを吹いた後の車体にセオリー通り黄かん色を吹きます。一番左のモハ165-7は新規に吹く部分だけをなるべくはみ出さないよう丁寧に吹きました。エアブラシは細かい塗装ができるので本当に楽ですね。

マスキングを行った後、続いて緑2号を吹きます。

乾燥中に屋根板は軍艦色(2)を吹いておき、緑2号がある程度乾燥したらマスキングを剥がします。今回も塗装に関してはバッチリですね。ただ黄かん色が他の車両と比較してちょっと暗めになってしまったような感じもするのですが、国鉄型は編成単位ではなく車両単位で検査を行なっていたので同じ編成でも色調が結構異なっていることが多かったので、まあこれでヨシとしましょう。

塗り分けラインが気に入らなかったモハ165-7も修正完了。これで本来の急行型の塗り分けに戻りました。やっぱりこうでなくちゃ。

全車塗装が終わったので仕上げ作業です。