167系H11編成の製作①

初めて急行型電車を題材にしてみました。

167系は修学旅行用車両として製造されたもので、これまでの155/159系は153系ベースで製造されていましたがこの167系は165系をベースに製造されているため、モーター出力の強化や抑速ブレーキ搭載などの他、屋根は通常の高さまで上げられてパンタ付近だけ低屋根となっています。見かけ上165系との違いはドア幅が狭いところですかね。この167系、波動用として製造された故に走行距離もさほど多くなかったのか、2003年まで本来の用途である修学旅行や臨時大垣夜行などで活躍していた車齢38年の大変長寿な車両でした。この写真は1988年6月・東京-伊豆急下田を走った臨時快速です。私もこの車両で1982年6月に日光へ小学校の修学旅行に行ってますね。東北新幹線開業直前で宇都宮付近で東北新幹線200系が走行しているのをクラス全員で「うわっ、緑の新幹線だ!」と大騒ぎして見たことを今でも鮮明に覚えています。

さて今回題材にしたJR東日本田町電車区H11編成は以下の通り。

←東京                 熱海→

クハ167-1 + モハ167-1 + モハ166-1 + クハ165-3

トップナンバーで構成されている編成ですが、下り方先頭車だけ165系です。元々はクハ167-2だったのですが事故廃車となり代替として神領区から転属してきたものです。冷房改造時に編成が固定されてクハ165には冷房電源用MGが搭載され、車体更新時にトイレが半数撤去されました。

模型の方に話を移すと、急行型電車のキットは155系しかありません。(一応157系というのもありますが、あれは急行型なんでしょうかねぇ??)155系のキットの側板を使って、前面と屋根を113系の余りパーツで何とか出来そうな感じがしたので、まずは中間車のモハ166で試作してみます。155系中間車の車体バラ売りを秋葉原GMストアーで購入して眺めてみます。

窓配置は155系と167系では似ているのですが、この時代のキットは窓枠が一体になっていて嵌め込みにはなっていないんですよね。そこが難点なので窓は嵌め込み化してみましょう。屋根は113系の屋根と101系キットのサービスパーツである低屋根部分を組み合わせれば出来そうな感じです。妻板は切り継ぎするしかなさそうです。

まずランナーから切り離して窓のサッシを削り取ります。ボディの一部にひけがあったのでその部分もパテで修正しておきます。

113系の妻板と組み合わせて接着します。微妙にサイズが違うので調整しながら馴染ませていく感じで少しづつくっ付けていく感じで進めます。

113系の屋根と101系低屋根部を切り継いだ屋根板を接着します。冷房装置のランボードのサイズが113系と異なるので新たにランボードを作り直しています。低屋根側の妻面との接合部に隙間が出てしまったのでパテで修正しました。キットの寄せ集めなので微妙な曲率の差などが出てしまうので調整は仕方の無いところです。

155系と167系では号車札差し、種別差し、サボ受けの位置が違うので元のモールドを削りトレジャータウン製のそれらのパーツを貼り付けます。貼り付けた後はサーフェイサーを吹いて確認です。

先日の113系静シスT編成と一緒に湘南色に塗装を行いました。近郊型と急行型で同じ湘南色でも塗り分けラインが結構違うので印象が変わりますね。

窓の処理が決まらないのでモハ166の製作は一旦ここまでで中断。