113系静岡車両区T編成の製作④

完成した静シスT4編成を見ていきましょう。

12号車・クハ111-614

名古屋寄り先頭車の0'番台です。この車両だけGMエコノミーキット組み立てになります。車端窓の移設を行い、前面はトレジャータウンの幌枠と渡板をつけています。連結器はTNカプラーを装着して連結に対応させています。各種車体ステッカーや足回りの色が違うだけで随分と雰囲気が変わるもんですね。

 

13号車・モハ112-2687

カトー旧製品のモハ112-1500を塗り替えてベンチレーターを別体化しています。本来1500番台はサボ受けは無いのですが、カトー旧製品なのでサボ受けがあったので活用しています。床下機器も2000番台と同じものが付いているのでそのまま塗り替えただけです。

 

14号車・モハ113-2687

カトー旧製品のモハ415-100を他の車両と同様にベンチレーターの別体化をしています。415系はサボ受けの位置や床下機器が違うのですが、カトー旧製品なので(ry

 

15号車・クハ111-2707

カトー旧製品のクハ411-100を加工しています。常磐列車無線を外して穴埋めを行い、前面ライトを3Dプリンター自家製品に交換、手すりをトレジャータウンに交換、ジャンパ線と貫通幌を追加しています。足回りは本来無いはずなのに付いていた水タンクの撤去を行いました。JR東海車の列車無線アンテナは助手席側にシフトしておらず中心に付いています。

ちょっとごちゃごちゃ並べて車両基地みたいな感じにしてJR東日本車(右)と連結させてみました。今では所属会社が違う編成が併結している姿はサンライズマリンライナーくらいでしか見ることが出来ませんね。

この編成もカトー台車を使っていてよく転がるので15両でモーター車1両でも大丈夫でした。これで横須賀線とともに東海道線も15両で走らせることができるようになりました。

 

113系静岡車両区T編成の製作③

塗装が終われば仕上げの作業です。これが一番楽しいんですよねぇ。まずはクハ2両の仕上げから。Hゴムを黒、床下を灰色にするとグッとJR東海っぽくなってきます。東京向先頭車はKE76ジャンパを3本と幌を付けて引き締めておきました。この時名古屋向先頭車の列車無線アンテナは取り付けようとしたら異世界へ飛んでいってしまいました(笑)。それにしても湘南色は格好良いですよね〜。

続いて中間車も仕上げていきましょう。ちょっと塗り分けラインがズレてしまいました。完成品とキットだと微妙に寸法が違うので素直に塗るとラインがズレちゃうんですよね...(言い訳^^)。JR東海車を表現するため、クハ車体のJRマークは車端部に小さいオレンジのマークを付けて、優先席マークは旧式のシルバーシートマークを貼り付けます。ドアステッカーもJR東海仕様のものをプリンターで作成して貼り付けました。トイレ部にある方向幕は緑に塗って埋めてあるのでこれも再現しました。この部分はJR東日本車だと黄かん色に塗られていたんですよね。こういう自己満足の世界を楽しんでしまいましょう。表記類はいつものアドマさんの特注インレタです。増結車なので行き先は「平塚」にして自社線に帰れない運用にしてしまいました(笑)

内装の違いもちょっとだけ出してみました。室内色はこの編成ではJR東日本車と変わらないのですが、JR東海車の特徴として普通電車にも関わらず枕カバーが装着されていたんですよね。そこで塗装後の室内椅子に白いテープを貼って枕カバーを再現してみました。そうそう、JR東海車はこうだったんだよなぁ。

クハ111-2707のライトは3Dプリンターで作成したのでレンズがありません。そこで光ファイバーを透明ゴム系接着剤で接着してライトを表現してみました。UVレジンの選択が悪かったので若干光が透過してしまいますが、今更手戻りできないのでこのままにすることにします。幌と白地黒文字の[普   通]幕、灰色のスカートでしっかりJR東海スタイルになりましたね。

仕上げ作業もこれで完了です。

113系静岡車両区T編成の製作②

車体加工の後は塗装です。いつものように行ってみましょう。

サーフェイサーで下地を作ります。

乾燥後平滑度を確認したら黄かん色に吹きます。手前にどう見ても113系じゃないのが居ますが、これは別記事にて紹介予定。

続いてマスキングを行い緑2号を吹きます。

4両(別車両入れて5両)しかないので作業は楽ですね。車体乾燥中に床下と屋根上機器をねずみ色1号で吹きます。床下が灰色になっているのがJR東海所属車の特徴ですね。

クハ111-2700の床下は水タンクのモールドを撤去、クハ111-614の床下は逆に水タンクの増設とC1000空気圧縮機の増設を行っています。C1000はボコボコボコ....とイイ音してましたよね〜。関東では西武に行くとまだ居るみたいですがこの辺ではすっかり聴くことができなくなりました。都営浅草線5000系が京急まで来ていた時にはよく聞いていましたが。

これで塗装作業は完了です。仕上げに行きましょう。

113系静岡車両区T編成の製作①

横須賀線113系の付属編成を作ったら、やっぱり東海道線113系の付属編成が欲しくなるものです。前回作った113系横須賀線で使ったエコノミーキットの余りクハ1両を使って残り3両をどこかから調達して4両の付属編成を構成しようと思います。個人的なイメージでは東京乗り入れのJR東海所属車はシートピッチ改善車の2000番台が多数運用されていて、少しだけ0'番台がいるというような感じじゃないかと思い末期の静岡車両区T編成を調べてみたところ、T4編成が2000番台が3両、0'番台が1両という組成で条件に合うことがわかりました。

←静岡                       東京→

クハ111-614 + モハ112-2687 + モハ113-2687 + クハ111-2707

12号車は0'番台、13-14号車は2000番台のモハユニット、15号車は東京地区では珍しい2000番台のトイレ無しクハとなっています。車番が通常の+600となっているのは、JR東日本ATS-P対応に伴うブレーキ性能の変更などによるためで、極力JR東日本車との併結のため性能を揃えてあることがわかります。そんなJR東海にとっては特殊な編成だったので自社線内では同じ静岡のL編成とも運用が分かれており、併結もあまり行われてなかったようです。

と背景を説明してしまいましたが、まずは素材を入手ということでまたまたカトー旧製品のジャンクを秋葉原のポポンデッタで調達。

ボディが活用できれば良いので、クハ411-100、モハ415-100、モハ112-1500Mなしを購入しました。今回調達時にはトイレ無しクハの車体が見当たらなかったので仕方ないのですが、この時代のカトー製415系は床下機器が113系のものを流用していたので逆に加工が少なく利用できるのです。中間車も塗り替えるだけで113系になってしまいそうです。早速IPAに漬け込んで塗装を剥離。

剥離した後は車体の加工に移ります。エコノミーキットのクハ111-0'番台は1000番台クハと同様に窓の移設を行い、前面はトレジャータウンの幌枠、手摺り、渡板を使いディティールアップしました。これらを交換するだけでかなりイイ感じになるんですよね。2000番台も同様に加工しますが、カトー旧製品のライトだけはどうにも許せないので3Dプリンターで出力したライトに交換します。屋根板のベンチレーターも横須賀線・東海道線の基本編成加工時と同様に別体へ交換します。

これで車体の加工は一通り完了です。

113系1000番台横須賀線付属編成の製作⑥

完成した東フナY67編成を見ていきましょう。

増結1号車・クハ111-1604

久里浜寄り先頭車の1600番台でトイレ付きになります。の通り、カトー旧製品の加工になります。逆向き1500番台からの加工なのでこの写真では見えませんがコンプレッサーを増設してトイレタンクを取り外しています。前面は1500番台らしくライトとタイフォンの位置を高い位置に変更して間延びした顔を再現しました。トレジャータウンの幌枠と渡板を前面につけてアクセントとしています。こちら側は連結を行わないのでダミーカプラーのままにしています。

 

増結2号車・モハ112-1181

屋根上配管以外はほぼストレート組みです。ベンチレーターの位置が1000番台特有のクーラーに近い位置についているのが特徴なのですが、ほぼ自己満足の世界であまり目立たないですね。

 

増結3号車・モハ113-1181

こちらの車両もルーバーを削った程度でほぼストレート組みです。

 

増結4号車・クハ111-1088

東京方先頭車になります。基本編成との連結側になるのでTNカプラー化してあります。増結車は幌がついていましたよね。懐かしいなぁ。97年に廃車されてしまっているので実車のジャンパ栓はどうなっていたか資料が見つからなかったのですが、形状的に横須賀線-総武快速らしい姿ということでジャンパ栓はKE70が1本だけ装着されている姿にしてみました。

 

この4両の付属編成を基本11両に繋げてみたのですが、転がり抵抗が少ないカトー台車のお陰で平坦であれば1Mでも走行できました。やはり東海道横須賀線は15両ないと締まらないですね。

113系1000番台横須賀線付属編成の製作⑤

せっかく3Dプリンターがあるので、今回は内装製作にもチャレンジしてみます。セミクロスシートの座席をモデリングして3Dプリンターで出力しました。ELEGOO MARS2でレジンはSK本舗の水洗いレジン(白)を使用しました。夏場なので温度は全然問題ありませんので、気楽に出力ができます。

ELEGOO純正よりも潰れることがなく綺麗に出力できていますね。再現したかった角形の手摺りもちゃんと出力できています。これは楽しいなぁ。

GMキットは床板に錘が付くため直接座席をつけることができないので、t1.0mmのプラ板で床板を作成します。切り欠きがあるのは配線と台車のねじ止めビスを逃がすためです。

床板に3Dプリンターで出力した座席を接着していきます。スチロール樹脂とUVレジンの接着はゴム系が無難です。窓との寸法を合わせながらセミクロスシートを貼り付けていきます。

運転席仕切り壁もプラ板で作成しておきます。このクハ111は基本的には中間に入る車両なのでライトの点灯加工は行いませんので、ライト配線はしていません。ATC車の通路みたいな部分が作りたかったんですよね。後で淡緑に塗っておきましょう。

室内全体に軍艦色(1)を吹いた後、座席はインディブルーを筆塗りしました。

座席の枠や乗務員室を淡緑に塗理、手摺りはタミヤエナメル塗料のフラットアルミを塗ります。全部塗り終わったところで床板に両面テープで貼り付けます。

車体を被せて確認します。レールに電気を流して室内灯点灯すると室内が見えてきますね〜。効果絶大です。国鉄型未更新車の青いシートが何とも言えない味がありますなぁ。

エコノミーキットの窓があまり平面性がないので仕方ないのですが、ここまで室内が見えれば合格かなぁ。

同様にモハユニットにも室内を製作して4両編成が完成しました。

113系1000番台横須賀線付属編成の製作④

塗装工程に入ります。全体的に凹凸をチェックしてペーパー掛けを行います。サーフェイサーが若干残る程度までペーパー掛けして表面を平滑にしておきましょう。

いつものように塗装の順番は薄い色から行います。まずはクリーム色1号を全体に吹き、窓周りのマスキングを行った後もう一度クリーム色1号を吹いておきます。そうするとマスキングの隙間を同じクリーム色1号で塞ぐことで後から塗る青15号の回り込みを防ぐことができます。

青と屋根の軍艦色を塗っている写真を撮るのを忘れたのでその他の工程を。屋根上機器はねずみ色1号を吹いておきます。

台車やスカートなど床下機器は軟質素材が使われている部分があるので、先にプライマーを吹いてから艶消し黒を吹きます。

エアブラシを使った塗装の作業はこれで完了です。スカ色になりましたね。

引き続き仕上げを行います。今回は未更新車になるのでHゴムは灰色です。一番簡単で色合いも良いのがポスカ灰色で、Hゴムの部分に塗っていきはみ出した部分は乾いてから擦って落とします。後でトップコートを吹くのでポスカでも大丈夫なんですね。

今回もアドマさんにインレタを特注しました。好きな車番や表記が手軽にできるので市販品を買うより安上がりですね。各種表記をレタリングするとぐっとリアルになってきます。

これで車体は完成。引き続き車内の製作に進みます。