京急1000形(初代)後期車の製作④・・・3Dプリンターで床下をモデリングする

京急1000形の床下機器なんですが、色々並べ替えたりやってみたもののイメージと違う感じがし他ので、先日購入した光造形式3Dプリンター・ELEGOO MARS2で床下機器を作成してみることにしました。

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個人であれば無料で使えるFusion 360という3D CADソフトでコツコツとパーツをモデリングしていきます。

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CADは初心者なので、床下のモデリングだけで2週間も掛かってしまいました。床板はGM板キットと同寸法で作りましたが、台車を取り付けるボルスタ部分はカトーのねじ止め台車の使用で作ってみました。床板と機器は別のコンポーネント(部品)で作成しているので、今回は床下機器だけ3Dプリントします。Fusion 360でメニューから3Dプリントを選択すればデータが変換されて出力されます。

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スライサーソフトCHITUBOXでスライスします。今回はお試しで横向きで印刷してみます。

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使用したUVレジンはELEGOO純正の水洗いレジン(グレー)です。水洗いレジンは後処理が楽なので家庭で使うにはこれが一番良いかも知れませんね。
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 最初にキャリブレーションを取ります。キャリブレーションの方法はネットに色々ありますのでそちらを参照願います。

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PCで作成したデータをUSBメモリーに入れてELEGOO MARS2に挿してファイルを選択したらスタートします。

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40分弱、印刷が終了しました。ちゃんと造形できているようです。

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スクレーパーで造形を剥がしたら水洗いを行います。ある程度硬化しているので歯ブラシて擦った程度なら傷もつかない硬さでした。

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ネイル用のUVランプで2次硬化を行います。光量が少ないので時間は多めにしてみました。

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出来上がりの状態です。主制御器や遮断器が付いた山側機器はかなり良い感じで出来上がっていますが、主抵抗器が付いた海側機器はちょっと歪んでいるような感じです。

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一晩開けてみてみると、かなり歪んでいますね。出力方向に対してX軸方向で歪んでいるのですが、Z軸方向は歪んでなさそうな感じですので、今度は造形物を縦方向に90度向きをかえて印刷してみました。

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モデルはそのまま、スライサーの設定で方向を変えます。サポートがモールドに被らないように注意しながら配置していきます。

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出力はZ軸の長さ(高さ)に比例するので、前回は40分程度だったのが同じ物を縦にするだけで3時間40分も掛かってしまいました。さて結果は....

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やはり同じように歪んでしまいました。これはレジンの特性上仕方ないのかも知れません。細かく分割して出力するか、レジンを変えてみるかしてみたいと思います。