113系1000番台横須賀線の製作①

伊豆箱根鉄道5000系がライト点灯化を残して一段落したので、既に入手している次のネタに行くことにしました。

神奈川県内を走る車両というお題で進めているので、今度は通勤でも使っていた113系1000番台横須賀線の製作を行うことにしました。この113系1000番台は、横須賀線総武快速線直通で東京地下駅乗り入れのために製造された番台区分で、ATCの装備や不燃化対策として当時のA-A基準を満たした車体など、安全性が向上した構造となっています。前照灯のシールドビーム化や窓のユニットサッシ化や、近郊形では初めて灰皿の無い禁煙車として製造されている事も特徴です。その他Wikipediaにも書いてない事なのですが、東海道線の0番台・2000番台と異なり座席番号が東京駅基準で総武本線の下り方向に向けて1番Aから付番されています。(0番台・2000番台は東海道本線下り方向に向けて付番されています)

10年近く毎日通勤で乗車していて非常に身近であったが故、あまりにも当たり前だったので写真が殆ど無いんですね。ホント、日常の鉄道写真を撮っておくべきだったと後悔しています。

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1986年10月頃に撮った113系1000番台の写真です。編成で写っているのはこれくらいしかありませんでした。しかも国鉄時代のものでJR化後の写真は全くありませんでした。ネットで資料を探すも113系そのものはあるのですが、横須賀線の大船電車区に所属していた車両の資料が殆どヒットしません。90年代に入って2階建グリーン車が組み込まれた時代の編成表から、以下のY34編成をプロトタイプにして調査をしていきたいと思います。

←東京 クハ111-1049+モハ113-1508+モハ112-1508+サハ111-2002+モハ113-1208+モハ112-1208+サロ110-1234+サロ124-28+モハ113-1149+モハ112-1149+クハ111-1370 久里浜

この編成は両端クハが1000番台で、モハ2ユニットが1000番台・1ユニットがシートピッチ改善形の1500番台、サハは何と地上用シートピッチ改善形の2000番台です。地上形も途中から不燃化されているため地下に入れるようになってるんですが、何故か当時の国鉄は1500番台・2000番台を作り分けていたんですよね。ATC以外の仕様は統一できるはずなのに効率の悪い事してるから赤字で潰れちゃったんですね。

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さて模型の話。今回もグリーンマックスのエコノミーキットJR113(115)系量産冷房車(No.414)です。長い事メーカー欠品になっていて、最近再生産されてようやく手に入りました。

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先頭車の板の構成です。このキットは以前組んだ115系と構成はほぼ同じですが、窓の構造が違うのでそこだけ変わっている感じです。113系1000番台を組めるように右上2段目のところにATC機器のため窓が無い部分を切り継いで作れるようになっています。前面パーツも左側がタイフォンに蓋がある115系用、右側がタイフォンがスリットになっている113系用に分けられています。113系用はタイフォンが0番台と1000番台で位置が違うので両方モールドされており、1000番台を作るときはライトの横にある上側のタイフォンを削り取ります。
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塗料は今回もガイアカラーを使用します。クリーム色1号(1008)と青15号(1003)です。白に近いクリーム色の発色がどうなるか楽しみですね。下地も気をつけないと。